英バークレイズ:求む若手アナリスト、日本株で6人程度

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英バークレイズは日本株業務の強化に向け、 アナリストら6人程度を増員する。フットワークが軽く個性的なアナリ ストなどを育ててきた実績から、社内での昇格・登用を継続するほか、 その下地となる若手を中心に外部からも募集する方針だ。

バークレイズ証券の橋本隆調査部長はブルームバーグの取材に対し 3年以内に外資系証券で「ナンバーワンの顧客満足度を目指す」とし、 「広く浅くカバレッジを増やすのではなく、いかに調査対象を深堀りし 顧客の役に立つ分析ができるかが勝負だ」との認識を示した。同社 は2015年日経ヴェリタス会社別アナリストランキングで外資系3位。

企業収益拡大やデフレ克服などを掲げた安倍政権が発足して以降、 日本の株式相場が上昇してきた中で、バークレイズは日本企業の調査体 制を強化する。機関投資家などの顧客に、これまで以上に詳しいリポー トを提供して取引拡大につなげる狙いだ。

具体的には、自動車部品担当の三浦隆史氏が7月に退社したことに 伴う後任補充のほか、調査助手などのジュニアアナリストを5人程度増 やしたい考え。三浦氏の後任は経験者を採用する方向で、若手について は社内登用と外部採用の両方で増員する方針だ。橋本氏によれば、現在 は日本株調査でカバレッジアナリスト17人、ジュニア5人の布陣だ。

会合5割、電話3割増

バークレイズの橋本氏によれば、最近の社内昇格組ではゲーム・ア ミューズメント担当の沖汐勇樹氏や通信担当で7月にカバレッジを開始 したばかりの舘野俊之氏がいる。また、Jリート担当の竹村淳郎氏が調 査対象のホテルを泊まり歩いて作成するリポートなど足を使った調査は 顧客に好評だとしている。

橋本氏は「顧客のニーズを先取りできるチームにする」ことが目標 とし、今年3月には米島慶一アナリストに副部長を兼務させたことを明 らかにした。こうしたことから、昨年同時期に比べ機関投資家など顧客 らとの会合が約5割、電話会議が約3割増えるなど、部内全体の動きが 改善しているという。

バークレイズでは5月に元クレディ・スイス証券の川崎さつき氏を 食品担当に、7月には大和証券出身の松野真央樹氏を銀行担当に起用す るなど経験者の採用も進めている。こうした最近の増員などを背景に調 査対象企業数は現在の250~260社から260~270社程度に増えるが、当面 は社数を維持しより深い分析に専念する方針だ。