米国債:中期債が3日続落-GDPが経済の力強さ示す

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27日の米国債市場では中期債が3日続落。4 -6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)改定値が市場予想を上回 ったことを受けた。また株式相場が世界的に上昇したことも材料視され た。

利回りは約1週間ぶりの水準に上昇。世界的な市場の混乱はあった ものの、早ければ9月の利上げを当局が確信できるほど米経済は力強く なっているとの見方が強まった。年限が2年から10年までの米国債で相 場は下落した。

ジェフリーズ・グループの政府債エコノミスト、トーマス・サイモ ンズ氏は「データは経済が正しい軌道にあることを示唆している」と し、「商品相場が安定すれば、全て望ましい状態になるだろう」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、2年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の0.69%。同年債(表面利率0.625%、2017年8月償 還)価格は1/32下げて99 7/8。

一方で30年債は反発。4日ぶりの上昇となった。利上げ観測が広が り、インフレ期待が後退したことが背景にある。

この日は世界的に株式相場が上昇した。中国当局は株式相場下支え のための介入を再開。一方で、人民元の急落を防ぐドル売り介入のため にこのところ保有米国債を売っていると、事情に詳しい関係者が明らか にした。

利上げ確率

引き締め開始後の実効フェデラルファンド(FF)金利が平 均0.375%になるとの仮定を基にすると、年末までに利上げが決定され る確率は53%として金利先物市場は織り込んでおり、25日時点での46% から上昇した。

米財務省がこの日実施した7年債入札(発行額290億ドル)では、 最高落札利回りが1.930%と、入札直前の市場予想(1.934%)を下回っ た。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.53倍と、過去1年の平均で ある2.46倍を上回った。この入札後、既発7年債は下げを縮めた。

米商務省が発表した第2四半期の実質GDP(季節調整済み、年 率)改定値は前期比3.7%増と、前月発表された速報値の2.3%増から上 方修正された。またブルームバーグが実施したエコノミスト調査での全 ての予想を上回った。

マニュライフ・アセット・マネジメントの債券トレーダー、マイケ ル・ロリジオ氏(ボストン在勤)は「国内を見ると、経済の基盤は非常 にしっかりしている」と指摘。株式に見られるリスクオンの心理と合わ せて考えれば、米国債の売りは理にかなう動きだと続けた。

原題:Treasuries Notes Fall for Third Day on Signs of Stronger Growth(抜粋)

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