QEが再び焦点に、日本や欧州の追加緩和が投資家レーダーに浮上

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  • 「市場は再びQE拡大、追加緩和に焦点を合わせた」とギブス氏
  • 「世界の資産価格を安定させ景気見通しを改善させるだろう」

欧州と日本での量的緩和(QE)拡大の可能性が、投資家のレーダースクリーンに再び入ってきた。

プライベートバンク最大手、UBSグループは富裕層顧客にユーロ売りを勧めた。インフレ見通しの悪化で、欧州中央銀行(ECB)がQEを拡大するリスク高まったと、UBSのウェルスマネジメント部門のクロス・アセット・ストラテジスト、ジェームズ・パーセル氏が27日のインタビューで述べた。UBSは原油相場急落が日本銀行による緩和拡大を促す可能性あるとして円についても売りを勧めた。

世界株安の中で9月の米利上げの観測が後退し、24日にはユーロも円もドルに対して7カ月ぶり高値を付けた。株安の震源の中国は25日に利下げに踏み切ったが、他の国・地域の当局も追随するだろうと、アンプリファイイング・グローバルFXキャピタルのディレクター、グレッグ・ギブス氏は予想する。

「米利上げ時期予想が先送りされた後、市場は再びQE拡大、追加緩和に焦点を合わせた」と同氏は指摘。緩和拡大は「世界の資産価格を安定させ景気見通しを改善させるだろう」とシンガポールでのインタビューで語った。

「ユーロが1ドル=1.15ドル前後にとどまれば、ユーロ圏の景気が減速しインフレの状況は悪化するだろう。そうなれば、市場は追加QEの可能性を織り込み始めるだろう」と同氏は述べた。円については「1ドル=120円よりも円高の水準が続けば、半年程度の時間枠内に日銀の追加緩和をもたらす可能性がある」との見方を示した。

原題:QE Back in Focus Renders Rally of Euro and Yen Short-Lived (2)(抜粋)