GPIF:収益率・収益額とも前年上回る、株高・円安で-4~6月

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世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独 立行政法人(GPIF)の2015年度第1四半期(4-6月)の運用成績 は、国内株価の上昇や円安を背景に、収益率と収益額がともに前年同期 を上回った。

GPIFが27日公表した4-6月期の運用状況によると、収益率は

1.92%、収益額は2兆6489億円だった。5四半期連続の増加だが、とも に14年4-6月期以来の低さとなった。運用資産額は141兆1209億円と 、4四半期連続で最高を更新。累積収益額は前身の年金資金運用基金と して自主運用を始めてから14年余りで53兆3826億円に膨らんだ。

国内株式は、収益率が5.89%、収益額が1兆8657億円で1-3月期 を下回った。外国債券は0.65%、1139億円とプラス圏に戻った。外国株 式は2.38%、6987億円と拡大。国内債はマイナス0.10%、マイナス505 億円と2期連続の損失となった。

年金特別会計が管理する資金も含めた積立金全体に占める国内債の 割合は37.95%と過去最低を更新した。半面、国内株は23.39%、外株は

22.32%と、いずれも最高だった。外債は13.08%と昨年末に次ぐ高さと なった。短期資産は3.27%だった。全体の5%を上限とするインフラ投 資やプライベートエクイティ(PE、未公開株)、不動産などのオルタ ナティブ(代替)投資は0.05%だった。

GPIFは昨年10月末の資産構成見直しで、経済活性化による将来 の金利上昇を視野に国内債の目標値を60%から35%に下げる一方、内外 株式はそれぞれ12%から25%、外債は11%から15%へ引き上げた。5% だった短期資産は各資産に分散して管理。目標値からの乖離(かいり) 許容幅は、国内債が上下10%、国内株が同9%、外株が8%、外債が4 %に設定。移行期間や期限は設けず、乖離許容幅からの超過を容認して いる。

金融市場では4-6月期に円安・株高が一段と進んだ。ドル・円相 場は6月5日に13年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=125円86銭 を付けたほか、日経平均株価は同月24日の終値が2万868円3銭と、I Tバブル時の2000年4月12日に付けた高値(2万833円21銭)を15年ぶ りに更新した。一方、日本国債市場では売り圧力が強まり、長期金利の 指標となる新発10年物国債利回りは同月11日に0.545%と年初来の最高 に達した。

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