億万長者に大打撃-香港の今年の新規公開株が世界最大の下げ

香港の新規公開株は今年、世界で最低のパフ ォーマンスとなっており、米資産運用会社ブラックロックや香港の富 豪、鄭裕彤氏ら投資家が打撃を受けている。香港株式相場は中国株急落 で混乱に見舞われている。

香港市場で今年、新規株式公開(IPO)を実施した銘柄はIPO 価格を平均で28%下回っており、ブルームバーグが調査する世界の市場 では最も大幅に下げている。香港での今年のIPO総額の98%を占める 企業がIPO価格を下回る状態にある。

主要指数の下げが今週に入って一時、1987年の株価暴落時以降で最 も極端な水準に達した中、香港の新規公開株はそれ以上に深刻な打撃を 受けた。中国の投資銀行、中国国際金融(CICC)や不良債権処理会 社の中国華融資産管理公司など年内に株式売却を計画する中国国有企業 にとっては、市場のセンチメント悪化で資金調達は一段と困難になりそ うだ。

智易東方証券の藺常念最高経営責任者(CEO)は「誰も今は何か を買うことに関心がない。香港に上場する企業は減るだろう」と述べ た。

中国の複合企業レジェンド・ホールディング ス(聯想控股)は6 月の上場以来今月26日までに35%下落し、主要株価指数の21%安よりも 大幅な値下がり。レジェンドはIPO株のほぼ半分を中国の上場宝石会 社、周大福を支配する鄭裕彤氏や不動産王のウォルター・クオック氏な どのコーナーストーン投資家(公募に先立ち引き受けた戦略的投資家) に売却。これらの投資家は12月までは売却できないことになっている。

中国のバイオテクノロジー会社、三生製薬は6月のIPOから今 月26日までに18%下落。ブラックロックやシンガポールの政府系ファン ド、GICなどの株主に評価損をもたらしている。GICはコメントを 控えており、ブラックロックに取材を試みたが現時点で返答はない。

原題:Billionaires Burned by World’s Biggest IPO Losses in Hong Kong(抜粋)

--取材協力:Fox Hu、Alfred Liu、Klaus Wille、Edwin Chan、Annie Lee、Vinicy Chan.