「フラッシュ・ボーイズ」きっかけの訴訟、米判事が退ける

作家のマイケル・ルイス氏は2014年のベスト セラー「フラッシュ・ボーイズ」で、高頻度取引(HFT)の脅威とさ れることについて詳述していたかもしれない。しかし、投資家に証券取 引所や銀行を相手取り提訴する根拠を与えはしなかった。

ニューヨーク市マンハッタンの連邦地裁判事は26日、米国の主要取 引所やバークレイズが運営する私設取引システム(ダークプール)が一 部の顧客に損害を与えたと主張して投資家らが起こしていた一連の訴え を却下した。訴訟は「フラッシュ・ボーイズ」を受けて提起されてい た。

ジェシー・ファーマン判事は51ページに及ぶ判断理由で、「ルイス 氏の著書は、米国の金融システムの不平等および改革の望ましさや必要 性を浮き彫りにしているかもしれない」とした上で、「しかし、大抵の 場合、こういった問題は裁判所ではなく、評論家や民間・半官半民組織 (証券取引所を含む)や政府の政治部門に問うべきものだ」と説明し た。

投資家らは訴訟で、ニューヨーク証券取引所やナスダック株式市 場、バッツ・グローバル・マーケッツが運営する取引所が、HFT会社 から「相当」の取引を回してもらうことと引き換えに、HFT会社が取 引所で売買する一般投資家を食い物にすることを可能にしたと主張し た。

ファーマン判事はこの主張を退け、これらの取引所は自主規制機関 として複雑な注文方法を設定し独自のデータフィードを提供しているた め、「訴訟の対象とならない」と指摘した。

原題:Lawsuits Inspired by ‘Flash Boys’ Get Tossed by U.S. Judge (1)(抜粋)

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