カジノ化した中国株に振り回される-世界が無視できなくなった指数

  • 中国株式市場は景気を測る尺度でなくカジノのように捉えられている
  • 上海総合指数とS&P指数先物との相関性は記録的レベルに高まった

中国時間26日(水)午前9時半-午後3時(日本時間午前10時半-午後4時)、3つのチャートの区別がほとんどつかなくなった。シカゴ市場の米国株先物とロンドン金属取引所(LME)の銅相場、日本円だ。これらの相場は全て、目まぐるしく変動する上海総合指数の動きに左右された。

  長い間、世界の他地域とずれた動きをしていた上海総合指数は突如、世界の市場の主要指標となった。世界2位の経済大国である中国で何が起きようとしているのか手掛かりを得ようとトレーダーが躍起になっているためだ。ただアジアで最も経験豊かな運用者らは、中国の株価から同国経済の実体を深く的確に捉えられることはほとんどないと指摘する。

  中国株式市場は経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)への関心が薄い個人投資家や政府系の投資家による取引が大部分を占めている。その上、同市場ではレバレッジをかけた取引が記録的ペースで縮小している。

  アバディーン・アセット・マネジメントのファンドマネジャーで1985年からアジア株投資を手掛けてきたヒュー・ヤング氏(シンガポール在勤)は「中国市場はかなり投機的で、まるでカジノだ」と述べた。

  中国本土市場の人民元建てA株の下げが加速する一方で、同市場と世界の資産との連関は強まっている。ブルームバーグのデータによると、S&P500種株価指数先物と円それぞれとの上海総合指数の相関性は過去最高水準に高まった。

  海通証券の陳瑞明ストラテジスト(上海在勤)は「全世界がA株市場に注目している」と語った。

原題:Global Obsession With Chinese Stocks Makes No Sense to Aberdeen(抜粋)

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