石油取引会社がタンカーでの原油貯蔵の選択肢検討-フロントライン

  • 海上での原油貯蔵、タンカーレートの回復につながる可能性
  • 未売却の原油がタンカーで貯蔵される傾向も強まっている

ノルウェー出身の資産家ジョン・フレドリクセン氏率いるタンカー保有会社フロントラインによると、石油取引会社から原油を海上で貯蔵する選択肢についての問い合わせが相次いでおり、それがタンカーの海運レートの回復につながる可能性がある。

フロントラインの管理会社のロバート・ビデ・マクラウド最高経営責任者(CEO)は26日の電話会議で「貯蔵の選択肢を求めている市場関係者が多い。それがこの市場の回復の一因となる可能性がある」と述べた。

原油市場が供給過剰となる中、石油輸出国機構(OPEC)は供給過剰には非加盟国が対応すべきだと主張して産油量を過去最高水準に増やしたため、原油価格は過去1年間下落している。価格下落により、先物市場は期先物の方が期近物より高い順ざやとなっている。

ビデ・マクラウドCEOによれば、石油取引会社がフロントラインのタンカーに対し、買い手が特定されるまで最長20日待機するよう要請しており、今年は「貯蔵を余儀なくされる」傾向が強まっている。中東とシンガポールでそうした状況になっているという。

バルチック取引所のデータによれば、指標となる中東-東アジアの超大型原油タンカー(VLCC)の海運レートは26日、前日比0.5%高の1日当たり2万4718ドルと、7月に付けた今年のピークを依然として74%下回っている。ブルームバーグが海運アナリストを対象に実施した調査では、今年の平均は5万4112ドルと予想されている。

原題:Tanker Owner Frontline Says Traders Ask for Oil-Storage Options(抜粋)

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