ウォール街のムード悪化、強気派はS&P500種の底入れ見通せず

  • ダウ平均の日中高値からの安値までの下げは24日終値の下落率超す
  • 米株式相場は2013年末以降の上げ幅を帳消しにする危険性

ある意味で24日よりも状況は悪化した。

2011年以来最悪の下落局面の小休止を期待していた株式強気派は25日、ダウ工業株30種平均が最後の1時間に442ドルの上げを消すのをただ見守るしかなかった。日中高値から4%の急落を受け、中国の利下げが米株式相場を下支えするという希望は打ち砕かれた。

中国の新たな刺激策では株式相場のてこ入れには不十分との懸念が時間とともに高まった。中国の人民元建てA株に連動する上場投資信託(ETF)は、昨年11月以来5回目の利下げを受けて上昇し一時は5.2%高となった後、上げ幅を縮小した。

オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者、ピーター・ジャンコブスキス氏は「株式を翌日まで持ち越したくない」ムードだと指摘。「売りが深刻化する可能性は確かにある。全ては26日の中国市場の動向が次第だ」と述べた。

S&P500種株価指数は現在、年初来で9.3%安の1867.61。あと1%下落すれば2013年末以来の上昇分が帳消しになる水準で、昨年10月15日の安値1862.49を約5ポイント上回っている。過去5営業日では11%安と、11年8月に米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国の格付けを最上級「AAA」から引き下げた後では最も急激な売りに見舞われている。

下げの勢いを鮮明にしているのはS&P500種が200日移動平均線を10%強下回る水準にある点だ。11年にも200日移動平均線を割り込む場面があり、当時は5カ月で19%下落した。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのマルチ資産戦略部門責任者、ポール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「相場が売られ過ぎたという理由だけでは、一段安はあり得ないとは言えない」と指摘。S&P500種が同指数先物の24日の安値1830を付けるまで下げ局面は続く可能性があると予想した。

同氏は「この安値は持ちこたえるだろう」と述べ、「ここから1.5%下げた水準だ。短期的な底入れプロセスにあり、トレーダーはこうしたテクニカル水準に目を向けるだろう」と語った。

ウェルズ・ファーゴ・アドバイザーズのシニア株式ストラテジスト、スコット・ レン氏は「このように劇的な急落では底打ちに時間がかかる。底値を探り、それを繰り返して何らかの底が形成される。すぐに反発するのはまれだろう」と述べた。

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原題:Mood Getting Worse on Wall Street as S&P 500 Floor Eludes Bulls(抜粋)

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