ゴールドマンも無傷でいられず、ディストレスト部門で損失か-関係者

  • 関係者の話ではグループで5000万-6000万ドルの損失を出したという
  • トレーダーやセールス担当が退社し、同行は人員を入れ替えた

米ゴールドマン・サックス・グループでも今年のディストレスト債市場の大虐殺に無傷ではいられなかった。

  事情に詳しい複数の関係者によると、ゴールドマンはディストレスト・トレーディング・デスクで2015年に5000万-6000万ドル(約60億-72億円)の損失を出している。同部門は製紙会社バーソやエネルギー関連企業の債券のポジションで損失を被った。バーソ債は今年に入って価値が3分の1に減少した。情報は部外秘だとして関係者は匿名を条件に語った。

  主流のマネーマネジャーらが手を出さない債券を購入する銀行や投資家にとって、今年は厳しい収益環境となっている。投資機会が限られているだけでなく、通常は成功する戦略で損失を出している。商品関連の債券は悲惨だ。ディストレスト債の買い手は特定の一部債券を破産裁判所がどう扱うか予測する上で有利な立場にあるが、こうした訴訟に左右される投資でもうまくいっていない。

  ゴールドマンのディストレスト・トレーディング・デスクは投資適格級や高利回りの商品、仕組み商品と並んで同社のクレジット・トレーディング事業の一部。同部門は過去5年間にフィクスト・インカム・トレーディング収入の約4分の1相当(年間約25億ドル)を稼いでいた。
  
  ディストレスト・トレーディングチームではこの1年に人員交代があった。トム・トーメイ氏がパートナーに指名され、同グループのほかの2人の共同責任者の上司に昇格。ジェリー・キーフ氏は同社を去り、カーギル傘下のヘッジファンド、カーバル・インベスターズに3月に移籍した。米金融取引業規制機構(FINRA)の記録によると、最近は若手や中堅の従業員が少なくとも4人退社している。

  ゴールドマンの広報担当、マイケル・デュバリー氏は人事異動に関してコメントを控えた。トーメイ、キーフ両氏はコメントを避けた。

原題:Goldman Distressed-Debt Traders Ensnared in Market Turmoil (1)(抜粋)