TOPIX1500回復、利上げ後ずれ観測や円安好感-内需買い

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27日の東京株式相場は続伸、TOPIXは4 営業日ぶりに1500ポイントを回復した。米国の利上げ後ずれ観測が拡大 する中、為替の円安方向での推移や好調な米国統計内容も好感された。 食料品や保険、建設、通信など内需関連株の上昇が目立ち、自動車や電 気機器など輸出関連も高い。

TOPIXの終値は前日比21.44ポイント(1.5%)高の1500.41、 日経平均は197円61銭(1.1%)高の1万8574円44銭。両指数とも続伸 は10日以来。

アストマックス投信投資顧問の山田拓也シニアファンドマネジャー は、「きのう、きょうの動きでは相場はまだ落ち着いてはいないが、商 いが膨らんでおり、先物の枚数もだいぶ膨らんだことを考慮すると、投 げ売りはいったん終わった感じはある」と話す。「中国は政策面ではま だ切るカードが残されている、このまま崩れ続けることは考えていな い」という。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁は26日、世界的な株式市場の混乱 を理由に、9月に利上げを決定する論拠がやや弱くなってきたと述べ た。同総裁はニューヨーク連銀で記者会見し、「現時点での私の考えで は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で正常化のプロセス開始を 決定する論拠は数週間前に比べやや弱くなっているようだ」と語った。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長は、 きょうの上昇の「最大の理由はダドリー総裁の発言。従来から早ければ 利上げは9月という話もしており米連邦準備制度理事会の中でもかなり 利上げを主導する立場にあった」と指摘。「喫緊に迫っていた9月利上 げがゼロではないが可能性がだいぶ低下している部分が投資家のショー トカバーを促した」という。

ブルームバーグがまとめた直近のデータによれば、トレーダーは9 月の米利上げの確率を24%とみているが、10月では35%、12月の FOMCでは50%とみる。

米商務省の26日発表によると、7月の米製造業耐久財受注では、航 空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が前月比2.2%増 と、2014年6月以降で最大の伸びとなった。前月は1.4%増だった。良 好な米統計を背景にドルが買われ、きょうの外国為替相場はドル・円相 場が1ドル=120円前後で推移。前日の日本株市場終値時点は同119円67 銭だった。

中国上海株は反発

きょうの中国上海総合指数は1.7%高で開始して6日ぶり反発して おり、日本株にも安心感を与えた。いちよしアセットマネジメントの秋 野充成執行役員は、「世界的にファンダメンタルズが弱いわけではな い」と話す。また東証1部の騰落レシオは26日時点で77%と目先の売ら れ過ぎを見極める上での分岐点となる80%を引き続き割り込んでいる。

きょうの日本株は、利上げ観測や円安を背景に続伸して開始。終日 堅調な推移が続いたが、午後後半にかけて伸び悩み、日経平均は一 時109円高まで上昇幅を縮小させる場面もあった。ゴールドマン・サッ クス証券ではリスクプレミアム上昇や1株利益新予想を踏まえ、 TOPIXの今後3カ月目標を1650から1475、12カ月目標を1850か ら1750に引き下げた。日本株の今後3カ月推奨ウエートをニュートラル とするが、今後12カ月ではオーバーウエートのスタンス維持。

東証1部33業種は、食料品や保険、建設、精密機器、情報・通信、 銀行、その他金融など29業種は上昇。鉄鋼や海運、パルプ・紙、その他 製品の4業種は下落。売買代金上位では、三菱UFJフィナンシャル・ グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグ ループの3メガバンクが上昇。ソニーやNTTも高い。一方、村田製作 所や任天堂、ファナックは下落。東証1部の売買高は28億2017万株、売 買代金は3兆783億円。上昇銘柄数は1369、下落448。

--取材協力:Yuji Nakamura.

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