長期金利が1週ぶり高水準、株高・米債安で売り-2年入札は予想通り

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債券相場は下落。長期金利は約1週間ぶりの 水準に上昇した。前日の米国市場で株高・債券安となった流れを引き継 いで売りが優勢だった。きょう実施の2年債入札は最低落札価格が事前 の市場予想と一致し、相場への影響は限定的だった。

27日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回 債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値よ り0.5ベーシスポイント(bp)高い0.375%で開始。午後は0.385%と18日 以来の高水準を付けている。

新発20年物の153回債利回りは0.5bp高い1.14%で始まり、一時 は1.155%と18日以来の水準に上昇。新発30年物の47回債利回りは0.5bp 高い1.385%で始まり、その後は1.405%と19日以来の1.4%台に乗せて いる。

みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジストは、「海外市場で 米国債利回りが上昇したことを受けて、円債も金利上昇を試す形となっ ている」と話した。ただ、「今週は株価が荒れたにもかかわらず、債券 は反応が薄かった。水準感がその理由だと思う。日本は0.3%台、米国 2%近辺では上値が重くなる動き。世界的に高値警戒感があるようだ」 と述べた。

長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比10銭安の147円87銭 で開始後、いったん2銭安の147円95銭まで戻した。取引終了にかけて 水準を切り下げ、13銭安の147円84銭と、この日の安値で引けた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケット エコノミストは、「前週後半からの世界的なリスクオフの局面で、円債 はいったん買い進まれるも、10年債利回り0.3%台半ばでは利益確定売 りが優勢になった。しばらく0.35-0.40%のレンジでの推移が続く見通 し」と話した。

27日の東京株式相場は続伸。日経平均株価の終値は前日比1.1%高 の1万8574円44銭となり、TOPIXは同1.5%高で引けた。

三菱UFJモルガン証の六車氏は、「米国の9月利上げの思惑は後 退した。逆に9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げがあれ ば、米金利上昇が円債市場にも波及して0.4%台での買い場を提供す る」との見方を示した。

26日の米国債相場は大幅下落。10年国債利回りは前日比10bp上昇 の2.18%程度。2日間の下げとしては6週間で最大となった。7月の米 製造業耐久財受注の予想外の増加や米株式相場の大幅上昇で債券需要が 後退した。S&P500種株価指数は4年ぶりの大幅高となった。

財務省がきょう午後零時45分に発表した表面利率0.1%の2年利付 国債(356回債)の入札結果によると、最低落札価格が100円18銭と事前 予想と一致した。小さいと好調な入札を示すテール(落札価格の最低と 平均の差)は3厘と前回と同じ。投資家需要の強弱を反映する応札倍率 は4.39倍と3月以来の高水準となった。

2年債入札結果について、みずほ証の丹治氏は「相場への影響はあ まりない」と話した。

356回債利回りは0.01%で取引されている。前回入札された2年物 の355回債利回りは0.01%と7月30日以来の高水準で始まった後、入札 後は0.005%で推移している。

--取材協力:赤間信行.

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