世界的株安でアートコレクターも東奔西走-流動性求めて

ポルトガルのコンポルタで休暇中だったアー トディーラーのアッシャー・エデルマン氏に24日、顧客から問い合わせ が入った。世界の株式市場が急落したからだ。

一部の顧客は、自分の美術品コレクションを担保にエデルマン氏が 運営する融資会社アートアシュアから借り入れできないかを尋ねてき た。美術品を売却したいという者もいた。皆が欲していたのは流動性確 保だ。

エデルマン氏は電話インタビューで「多くの追証が発生している」 とした上で、融資が焦げ付いたケースはまだないと述べた。

ブティック型融資会社によると、美術界の大半が休暇中の8月下旬 に例年になく多忙だった。美術品価格が高騰して富裕層の買い手がコレ クションを資金調達の担保と見なす中、世界の株式市場と美術品市場は 関連し合うようになっている。

美術品の独立系鑑定・助言会社ウィンストン・アート・グループの マネジングディレクター、エリザベス・フォン・ハブスブルク氏は「10 年前には、美術品市場の関係者で株式市場の調整局面に細心の注意を払 う者はいなかった。今では顧客はすぐに反応する」と指摘する。

欧州美術財団の最新の統計によると、世界の美術品市場の売上高は は昨年、リセッション(景気後退)前の高水準を超え、512億ユーロ (約7兆円)に達した。2007年は480億ユーロだった。

原題:Art Collectors Were Busy in Market Rout Looking for Liquidity(抜粋)

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