PIMCOが報酬制度見直し、金銭的インセンティブに切り替え

  • 増益目標に連動した「M株」購入オプションの供与は打ち止め
  • M株の価値は2013年当時からほぼ半減-記録的な資金流出で

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、利益の伸びに左右される従来の報酬制度の一部を見直し、より安定した金銭的インセンティブに切り替える。運用資産約1兆5000億ドル(約179兆円)の同社は資金流出やトップ層の退社といった混乱に見舞われてきた。

PIMCOによる米証券取引委員会(SEC)への先月の届け出によれば、利益性とともに変動する同社持ち分である「M株」購入の新たなオプションをトップマネジャーに供与することをやめた。「シャドーエクイティ」として知られるM株は2008年以降、報酬支払いの主要部分だったが、高位のエグゼクティブには3年間での長期的な現金での支払いに転換する。

長年にわたり急成長を遂げてきたPIMCOだが、今回の報酬制度見直しを通じ、拡大ペースが緩やかとなる中でも有能な人材を確保することを目指す。内部の入札でのみ交換が可能なM株の価値は、収入の伸びが失速し、利益が落ち込む中で過去2年間に低下してきた。オプション保有者2人が明らかにした。

PIMCOの広報担当マイケル・リード氏は、同社はトップマネジャーの確保・採用に困難を抱えていないとしている。

非公開情報であることを理由に匿名で語った保有者によれば、M株の現在の価値は1株当たり約1万3000ドル相当と、約2万5000ドル相当だった13年当時からほぼ半減。四半期ごとの配分も約384ドルと、過去最高だった13年の約950ドルから減った。

原題:Pimco Shadow Equity Ends as Cash Replaces Worthless Options (1)(抜粋)