米エクセロンのペプコ買収実現不透明に-ワシントン規制委が反対

  • *公共サービス委は買収には十分な顧客メリットがないと指摘
  • *委員会による承認反対決議後、両社の株価は大きく下落した

米首都ワシントンの公共事業規制当局は25日、公益事業持ち株会社エクセロンによる同業のペプコ・ホールディングスの68億ドル(約8100億円)の買収を承認しない決定を下した。

コロンビア特別区公共サービス委員会(PSC)は3人の委員の全員一致で2社の統合反対を決めた。同買収をめぐっては、既に関連する4州が条件付きで承認している。同委員会が決議後に発表した文書によると、両社は30日間内に委員会に再検討を求めることができる。2014年4月に合意した買収の実現に向け、同特別区による承認手続きが最後に残っていた。

PSCで議長を務めるベティー・ケーン氏は25日の委員会で、「ペプコは送電ではなく発電を主要な目的とする大企業の傘下に入ってしまう。地元の電力会社は地域内の住民や企業などに安全で信頼でき、手ごろな価格での送電事業だけに集中するべきだというのが特別区の方針であり、両社統合はその反対の方向に向かうものだ」と述べた。

同日のニューヨーク市場では、ワシントンに本社を置くペプコ株は16%安の22.51ドルと、過去13年で最大の下落率となった。エクセロン株は6.9%安の30.40ドルで、下落率は13年5月以来最大。

エクセロンは14年4月にペプコを1株27.25ドルで買収することで合意。買収が実現すれば、統合新会社はワシントン、シカゴ、ボルチモア、フィラデルフィアなどの住民約1000万世帯に電力・ガスを供給することになる。

原題:Exelon $6.8 Billion Pepco Deal in Doubt on D.C.’s Rejection (3)(抜粋)