米ヘッジファンド、市場混乱でも損失抑制されているとの見方

ウォール街の全ての人が24日に同じ疑問を抱 いていた。どのヘッジファンド運用会社が損失を被り、その額はどれぐ らいの大きさなのかという問いだ。しかし、世界的に金融市場が下落し たにもかかわらず、一部のヘッジファンドはあなたには関係ない、とい う対応だった。

ボストンを拠点とする投資家、ブラッド・バルター氏は24日遅くに ファンドの一つに電話したものの、らちが明かなかった。「日々の数字 を電話で聞いてくるのは短期投資家だけだ」とぶっきらぼうなマーケテ ィング担当者に告げられたという。

大半の顧客は確実な数字が分かるまで1週間程度待つ必要があるも のの、ヘッジファンドはほぼその目的通り、ヘッジによって損失を抑え ていることが示唆されている。S&P500種株価指数は8月に入ってか ら11%下落し、ユーロが上昇、商品相場が6%下落しているものの、 HFRXグローバル・ヘッジファンド指数によればヘッジファンドのリ ターンはマイナス約2.3%にとどまっている。

情報が非公開として匿名を条件に語った投資家によると、アンドル ー・ロー氏率いるキャクストン・アソシエーツの主要ファンドの月初か ら24日までのリターンはプラス3.5%。同社はマクロ経済トレンドを活 用し、為替や株式、債券、商品に投資する。一部のマクロ運用者は新興 市場の下落に賭ける取引を行ったおかげで、下げを最小限にとどめる か、利益を上げた可能性があると、ボントベル・アセット・マネジメン ト傘下ハーコートの調査・ポートフォリオ運用責任者、デービッド・フ リシュ氏(チューリヒ在勤)が指摘した。

原題:Hedge Funds in U.S. Seen Curbing Damage From August Turbulence(抜粋)

--取材協力:Dakin Campbell.