米石油株の下落加速、ウォール街のアナリスト予想追い付かず

  • S&P500エネルギー株指数の40社のうち20社が目標株価下回る
  • 目標株価との差が大きいのはコンソル、マラソン・オイル、レンジ

米石油業界にはアナリストらが追い付けないほど速いペースで悪いニュースが押し寄せている。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、S&P500エネルギー株指数を構成する石油探査会社やリグ(掘削装置)保有会社、石油精製会社、パイプライン運営会社のうち、半数は株価がアナリストの目標価格を少なくとも40%下回っており、その数は1カ月前と比較して倍増した。原油価格の下落が始まった昨年6月時点では、これらの企業のうち目標株価をこれほど下回っていた企業はなく、4社に1社はアナリスト予想を上回っていた。

  米石油業界がここ25年で最も低迷する中、実際の株価とアナリスト予想とのかい離は拡大している。中国経済が今月に入って大きく減速し始め、世界的な需要軟化で原油の供給過剰が緩和されないとの懸念が広がる一方、北米のシェール層掘削業界と石油 輸出国機構(OPEC)の生産が増加し世界市場では供給過剰が膨らんでいる。

  S&P500エネルギー株指数の時価総額は24日に170億ドル(約2兆200億円)相当が吹き飛び、同指数は4年ぶりの低水準となった。これを受け、キャンター・フィッツジェラルドのアナリスト、ブラッド・カーペンター氏は、自身の原油需要と価格予想は高過ぎたため修正する必要があると説明。その上で、探査・生産各社の株価は回復するとの見方を示している。

  カーペンター氏は顧客向け文書で「探査・生産業界について長期的視点を持ち原油に対して若干強気のわれわれの見方に賛同できる市場関係者にとって、この水準でエクスポージャーを増やすのは魅力的だと考えている」と述べた。

  同指数構成銘柄のうち、25日時点で実際の株価とアナリストの目標株価の平均との差が最も大きかったのはコンソル・エナジーマラソン・オイル、レンジ・リソーシズだった。

原題:Oil Industry Crash Leaves Wall Street Playing Catchup(抜粋)