中国:株価急落のスケープゴート探し本格化-警察も捜査着手

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5兆ドル(約600兆円)の時価総額を失った 中国株の急落を受け、中国当局が再びスケープゴート探しに躍起になっ ている。

国営の新華社通信は25日、警察当局が市場での違法性が疑われる行 為を捜査していると伝えた。また論説記事で、資本市場の「浄化」に取 り組むよう当局に求めた。新華社によると、中国人民銀行(中央銀行) の金融研究所長は、世界的な株価下落の原因は米国の利上げ観測にある との見解を示した。

中国当局は6月に始まった株式相場の急落以降、市場の不正操作に 関与した関係者や海外勢を繰り返し非難するとともに、前例のない株価 下支えプログラムに着手。ここへきて新たな疑惑調査に乗り出した。

北京理工大学の胡星斗教授(経済学)は「当局は株式市場に関与し 過ぎており、今や責任を他に押し付けようとしている。実際には市場の 危機の責任は当局にある。当局は審判と選手を同時に演じようとしてい る」と述べた。

新華社は25日、警察が中国証券監督管理委員会(証監会)の元職員 やCITIC証券(中信証券)の8人、財新誌の複数の従業員を違法な 証券取引や虚偽情報の流布などの疑いで捜査していると伝えた。

新華社は同日の論説記事で「犯罪者や彼らの隠れた犯罪がより多く 暴露されると信ずるに足る理由がある」と説明、「司法当局が徹底的に 捜査し、犯罪に関わる者が誰であれ処罰すると確信している」と指摘し た。

原題:Chinese Authorities Escalate Blame Game as Stock Slide Worsens(抜粋)

--取材協力:Sarah Chen、Huang Zhe、Joshua Fellman、Paul Panckhurst、Aipeng Soo.