米国株:続落、買い先行も終盤に一気に上げ消す-中国懸念再燃

更新日時
  • ダウ工業株30種平均は最後の1時間で440ドル超の上げを失う
  • 中国人民銀が利下げした後、強気派の望みは打ち砕かれた

  25日の米国株は続落。ダウ工業株30種平均は終盤に440ドル超の上昇分を消した。中国市場に対する不安を背景に株式保有に対するリスク懸念が広がった。

  ダウ平均は前日比1.3%安の15666.44ドル。S&P500種株価指数は1.4%安の1867.61 。一時は2.9%高まで買い進まれた場面もあった。

  ウィリアムズ・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のプリンシパル兼株式トレーダー責任者、スティーブン・カール氏は「株価は終盤まで上昇していたがいきなり上げを失った」と述べ、「市場で突然ボラティリティーが上昇、あるいは再上昇する可能性を投資家は気にしている。海外動向に信頼感を抱けずに不透明感が強い」と続けた。

  1996年以降で最悪の株安と景気減速の悪化に 歯止めを掛けるため、中国人民銀行(中央銀行)は昨年11月以後5回目となる利下げに踏み切った。中銀は市中銀行の預金準備率引き下げも発表した。  

2兆ドル超が吹き飛ぶ

  19日以降、米国株は2兆ドル以上が吹き飛んだ。先週までの米国株はほぼ4年にわたり10%の調整が入ることはない落ち着いた市場だった。

  BB&Tウェルス・マネジメント(アラバマ州バーミングハム) で170億ドル相当の運用を手掛けるウォルター・ヘルウィグ氏は「中国の措置を受けて投資家はアジア市場の反応を引き続き注視するだろう」と述べ、「最後の低調な1時間は明るいサインではなかった」と続けた。

  S&P500種は過去5日間で11%下落。2011年8月以来の大幅下落となった。シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は過去3年間平均の約2倍に上昇した。

S&P500種産業別10指数はいずれも下落。特に公益事業株や通信株、素材株や金融株などが大きく下げた。

  S&P500種は24日に3.9%下落した。ここ2日間では7%安と、2008年12月以来で最も大きく下げた。同指数は前日、2011年以来で初の調整局面入り。JPモルガン・チェースはこの水準での買いを推奨している。VIXは12%低下して36.02。前日のVIXは一時は90%上昇し、2009年1月以来の水準まで上げた。

  9月16-17日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決 定される確率は約25%となっている。低迷する株式市場を背景に世界経済は米利上げに 十分対応できるとの信頼感が揺らいでいる。

  米アトランタ連銀のロックハート総裁は、約10年ぶりとなる米利上げが年内に実施されると引き続き予想している と述べつつも、ドル高と人民元安、原油安が見通しを複雑にしていると の見方を示した。
  

原題:Relief Rally Evaporates in U.S. Stocks as China Anxiety Bubbles(抜粋)

(第4段落以降を追加します.)
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