ドル・円が上昇、株反発で一時119円後半-不安定な値動き続く

更新日時

東京外国為替市場ではドル・円相場が上昇。 日本株の反発などを背景にリスク回避の動きが弱まり、ドル買い・円売 りが優勢となった。

26日午後4時23分現在のドル・円相場は1ドル=119円50銭前後。 朝方には118円45銭まで弱含む場面が見られたが、午後に入り一時中国 株が急伸し、日本株も上げ幅を拡大すると、119円83銭までドル買い・ 円売りが進んだ。

外為どっとコム総研の川畑琢也研究員は、後場に入ってから株が一 段高となり、上海株もプラスになったことで、ドル・円は押し上げられ たと指摘。もっとも、「いったん荒れた相場が落ち着くには時間がかか る」とし、ドル・円も7月安値や200日線などが集中する120円台半ばか ら後半を抜けないと「以前の景色には戻らない」と語った。

株式相場はこの日もプラスとマイナスを行き来する不安定な動きが 続いた。中国の上海総合指数は午後に一時4.3%高となったが、その後 下げに転じ、1.3%安と5営業日続落して引けた。日経平均株価と TOPIXはともに3.2%高で終了し、今年最大の上げとなった。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.1500ドルを割り込み、一時1.1465 ドルまでユーロ売り・ドル買いが進行。一方、ユーロ・円相場は1ユー ロ=137円半ばまでじり高となった。

川畑氏は、目先は引き続き「株が落ち着くかどうかがポイント」だ とし、「米国の金融政策がどうなるかというところも当然注目が集ま る」と指摘。市場が落ち着いていくのであれば、週末のジャクソンホー ルでのフィッシャーFRB(米連邦準備制度理事会)副議長の発言やあ す発表の4-6月期の米GDP(国内総生産)改定値にも目が向かう可 能性はあると話した。

中国の利下げ

1996年以降で最悪の株安と景気減速の悪化に歯止めを掛けるため、 中国人民銀行(中央銀行)は25日、昨年11月以後5回目となる利下げに 踏み切った。市中銀行の預金準備率引き下げも発表した。

中国の追加金融緩和を好感し、同日の欧州株式相場は4年ぶりの大 幅高となった。一方、米国株は取引終盤に下げに転じた。

あおぞら銀行市場商品部部長の諸我晃氏は、「中国当局が対応して おり、株価もかなり落ちたので、自律反発が入るのではないか」と指 摘。ドル・円も「118円台前半を維持し、値固めという感じ」と話し た。

一方、三井住友銀行市場営業部ニューヨークトレーディンググルー プの柳谷政人グループ長(ニューヨーク在勤)は、中国の利下げが「プ ラスの材料であることは事実」だが、中国の対応が「後手に回っている 印象もある」とし、目先は引き続き株価の下落を警戒しなければならな いと語った。

--取材協力:大塚美佳、池田祐美.