日本株がことし最大の上昇率、中国利下げ好感-全業種高い

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26日の東京株式相場は7営業日ぶりに大幅反 発し、ことし最大の上昇率となった。中国人民銀行(中央銀行)による 利下げや連日の急落に対する反動などから買いが膨らんだ。内外需とも 幅広く買われ、東証1部33業種はすべて上昇した。

TOPIXの終値は前日比46.32ポイント(3.2%)高の1478.97、 日経平均株価は570円13銭(3.2%)高の1万8376円83銭。上昇率はいず れも、日本銀行の予想外の追加金融緩和が実施された2014年10月31日( TOPIX4.3%、日経平均4.8%)以来の大きさとなった。

損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントの上野賢司シニア・イ ンベストメントマネジャーは、中国の「利下げを受けた一定の安心感は きょうの相場に出ている。次の財政関連の施策などにも期待が集まる」 と述べた。国内では、「一定程度下がったところで買う、公的年金の買 いなどがある」とも話した。

中国人民銀行は25日、1年物の貸出基準金利を0.25ポイント引き下 げ4.6%にすると発表した。昨年11月以後で5回目となる利下げで、1 年物の預金基準金利も0.25ポイント引き下げ1.75%に設定した。新金利 は26日から適用する。金融機関の資金不足を解消するため、預金準備率 も0.5ポイント引き下げた。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎経済調査部部長は、中国発の「 政策支援がないこと自体が株安要因だったが、上海総合指数が高く安心 感が広がった。今晩の米国株も一日ラグがあって利下げの効果が効いて くるのではないか」と話した。中国の利下げは「タイミングが良かった 。6、7月はいろいろ支援策をやってかえって市場の混乱を招いたが、 学習効果があった」と言う。

中国上海株、6日続落の反動も

きょうの日本株は反発して開始。日経平均は朝方に一時マイナス圏 に沈む場面もあったが、中国株が上昇幅を拡大させるとともに上げが加 速した。上海総合指数は午後の取引で一時、前日比4%超の上昇となっ た。シカゴ24時間電子取引システム(GLOBEX)のS&P500種株 価指数先物も基準価格比で高く推移し、足元の世界的な株安連鎖に歯止 めがかかるとの期待が強まった。

テクニカル分析の観点からは、TOPIXが直近6営業日で14%下 落。東証1部の騰落レシオは25日時点で67%と目先の売られ過ぎを見極 める上での分岐点となる80%を引き続き割り込み、2012年6月以来の低 水準だった。外国為替市場では、午後に入り、円がドルに対し、1ドル =119円80銭台まで売られ、早朝の118円台半ばからドル高・円安へ進ん だ。

東証1部33業種上昇率上位では、電気・ガス、保険、その他製品、 その他金融、電気機器、証券・商品先物取引、サービス、陸運などが並 んだ。売買代金上位では、トヨタ自動車やみずほフィナンシャルグルー プ、ファーストリテイリング、東京電力などが上昇。村田製作所の上昇 率は10%を上回った。半面、コマツは下落。東証1部の売買高は34億 4739万株、売買代金は3兆8000億円。上昇銘柄数は1792、下落92。

--取材協力:Yuji Nakamura.