米国債:1週間ぶりに下落、2年債入札では需要が低調

更新日時

25日の米国債相場は1週間ぶりに下落。この 日実施された2年債入札では需要が低調だった。

この日は期間が長めの国債を中心に大きく下げ、10年債利回りはこ こ3週間で最大の上げとなった。ただ朝方から反発していた米株式相場 が結局下げて終了したことを手掛かりに、米国債は下落幅を縮めた。過 去1週間における世界株安で、米国債の逃避需要は高まっていた。

市場で続く混乱は指標にも表れており、米国債のボラティリティ (変動性)を測るバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの MOVE指数は2月以来の高水準付近となった。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「一段のボラティリティを見込むべきだ」とし、「マクロ環境 は世界的に不確実性が増している」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比7ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)上昇の2.07%。同年債(表面利率2%、2025年8月償 還)価格は約5/8下げて99 11/32。

10年債利回りは6月下旬には2.5%前後で推移していた。

株価下落

米国株相場は取引終盤に下げに転じ、S&P500種株価指数は再び 調整局面となった。同指数は終値で1.4%安。一時は2.9%高まで上げて いた。前日は、世界経済の減速懸念を背景に11年以降で初の調整局面入 りとなっていた。株価の大幅下落を受け、市場では年内の利上げ観測が 後退した。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「市場がこうした状況になると、長期投資家 の多くは様子見姿勢を取り、モメンタム投資家が相場を動かす」と分析 した。

逃避需要による買いの弱まりを示すように、2年債入札(発行 額260億ドル)では需要が昨年10月以来の低水準となった。今週はこの 2年債を含め、発行総額1030億ドルの国債入札が実施される。

2年債入札

2年債入札で、投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.16倍に低下 し、10月以来の低水準だった。

これに加えて、FTNファイナンシャルの金利ストラテジスト、ジ ム・ボーゲル氏は、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラ ー)以外の落札の割合が前月より小さく、それは入札への「参加が低 調」なことを示していると指摘した。

中国人民銀行(中央銀行)は昨年11月以後5回目となる利下げに踏 み切り、市中銀行の預金準備率引き下げも発表した。これも手掛かり に、米国債の需要は後退した。

原題:Treasuries Mark First Decline in a Week as Auction Demand Fades(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE