米ダウや日経平均は底入れ公算も、調整予想的中のアナリスト

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米ダウ工業株30種平均や日経平均株価は取引 時間ベースで当面の安値を付けた公算が大きい--。8月にかけて株価 調整を予想していたテクニカルアナリストはこう分析する。

SMBC日興証券の吉野豊チーフテクニカルアナリストは、一目均 衡表をベースとするテクニカル分析からは主要株式市場にとって「8月 は重要な時間帯」とし、「下がれば下がるほどその後に底打ちしやす い」と語る。現在は通常のリズムで止まりやすい水準を下回ってリスク シナリオに到達しつつあるとし、「取引時間ベースではサポートライン にほぼ到達した。ことし一番の買い場」だと述べた。

同証によると、米ダウは2002年10月のITバブル崩壊後の安値か ら09年3月のリーマンショック後の安値までの78カ月サイクルが15年8 月に到来、日経平均は818日サイクルが8月26日に到来するなど、8月 は主要株式市場で重要なサイクルが重なっているという。

同氏は7月3日付のリポートで、主要株式市場は8月にかけて調整 が進むだろうとし、米ダウは1万6150ドル(7月2日終値1万7730ド ル)、日経平均は高値から2381円(高値2万868円からの計算で約1 万8500円、7月2日終値2万522円)までの調整をメーンシナリオとし ていた。

底打ち後の見通しは分かれる

メーンシナリオの下値が割れた場合のリスクシナリオとして、米ダ ウは1万5200ドル近辺、日経平均は1万7700円近辺がサポートになると 同氏は指摘する。米ダウは24日の取引時間中に1万5370ドルまで下げた ものの、取引終了にかけて下げ幅を縮小。25日も取引時間中の24日安値 は維持した。日経平均は26日の朝方に1万7714円まで下げたが、終値で は570円(3.2%)高の1万8376円と、2014年10月31日(4.8%)以来 約10カ月ぶりの上昇率となった。

「メーンシナリオを下回った時点で、下げはオーバーシュートの領 域。それがリスクシナリオ水準まで到達すれば、売られ過ぎから一気に 戻る可能性がある」と吉野氏。米国株は終値ベースではなお不安定なが ら、取引時間ベースでは「目先オーバーシュートしても数日後に底値と いえる水準まで来ている」とみる。

底打ちとなった後について吉野氏は、米ダウは5月高値で中勢天井 を打った可能性があり、当面「高値を上抜くのは困難」だと判断。一 方、日経平均については「あくまで上昇トレンドが続く中での短期的な 調整」と位置付けており、調整一巡後は6月高値2万868円を上抜き、 2万1000-2万2000円までの上昇を見込んでいる。