円に関する口先介入を読み解くトレーダー用ガイドブック

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  • 円相場の動きは「急」というより「荒い」と麻生財務相発言
  • 円は1日の動きとしては1998年以来で最大の上昇となった

円はここ1週間、世界的な株安と商品下落の中でドルに対して急上昇した。麻生太郎財務相は25日、1時は5%近くに達した夜の間の円相場の動きについて、「急」というより「荒い」と述べた。

世界各国の当局者らが市場を安定させようと取り組んでいるが、ボラティリティ(変動性)は高い状態が続いている。こうした中で日本の当局者が円について発するコメントを解釈するヒントをまとめた。

過去の発言を基にして当局者の懸念の度合いに沿って並べた。もちろん、新たな文言が使われることもあるし、投資リターンと同じで過去の実績が未来の結果を保証するとは限らない。

*為替変動が多少見られる場合:
「相場についてはコメントしない」
「市場動向に一喜一憂しない」

*為替変動が続く場合:
「為替相場は安定的に推移するのが望ましい」
「相場は日本経済のファンダメンタルズを反映するのが望ましい」

*為替変動を警戒し始めた場合:
「市場動向を注意深く見守っている」
「市場動向を大きな関心を持って注視している」

*さらに為替変動が増大した場合:
「相場の急激な変動は望ましくない」
「経済のファンダメンタルズを反映していない相場は望ましくない」
「為替の行き過ぎた変動は日本経済に好ましくない/悪影響を与える」

*当局者が為替変動に一段と不快感を抱くようになった場合:
「相場は経済のファンダメンタルズを反映していない」
「円相場の動きは行き過ぎている/一方的だ」

*変動が激しくなった場合には「明らか」が使われることも:
「相場の動きが経済のファンダメンタルズを反映していないことは明らかだ」
「相場の動向は明らかに行き過ぎている/一方的だ」

*介入の警告を発する場合:
「行き過ぎた相場の動きに対してはあらゆる措置を排除しない」
「行き過ぎた/投機的な相場の動きに対しては断固たる措置を取る用意がある」

原題:A Trader’s Guide to Japanese Policy Makers’ Language on the Yen(抜粋)

(通貨当局者の発言例を差し替えます.)
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