米ガソリン小売価格:信じ難いほど安いと同時にかなり割高

米国のガソリン小売価格は約10年ぶりの安値 となっているが、依然としてかなり割高だ。

全米自動車協会(AAA)によれば、米ガソリン小売価格の平均 は23日、前週比7.5セント安の1ガロン=2.595ドルとなり、この時期と しては2004年以来の安値を付けた。原油先物相場が週間ベースで8週連 続で下げ、1986年以降で最長の下落を示していることから、ガソリンも 値下がりしている。

1バレル=38.24ドルという24日の原油価格を考慮すると、ガソリ ンはさらに値下がりするはずだ。AAAが価格の集計を開始した2004年 以降、原油相場が1バレル=40ドルを割り込んだ局面でガソリンが1ガ ロン=2ドルを上回っていたのは2回のみ。1バレル当たりの価格で見 ると、ガソリン小売価格は原油のほぼ3倍で、価格差は過去最大となっ ている。

価格差が大きくなっている理由は幾つかある。環境規制のため夏季 のガソリンは冬季より割高だ。ここ数週間、製油所の火災と故障が相次 ぎ、一部地域で燃料生産が減少した。景気改善に伴い、米国人の自動車 走行距離は今年、過去最高に達している。また、ガソリンスタンドの値 下げペースは値上げペースより遅い傾向がある。

AAAの広報担当者、マイケル・グリーン氏は「原油価格が急落し ていることを考えると、ガソリン価格はかなり割高だ」と指摘。「一部 の製油所で問題が発生する一方、自動車走行距離は過去最高に達してい る。これらが、ガソリン価格が引き続きわれわれの予想よりも割高とな っている紛れもない理由だ」と述べた。

原題:Gasoline Is Both Incredibly Cheap and Absurdly Expensive (抜粋)

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