「身のすくむ恐怖」には忍耐強くあれ-債券トレーダー条件反射

今の混乱した市場で安全を見つけるのは至 難の業だが、まさしくそれを債券トレーダーが試みているのは確かだ。

米連邦準備制度が利上げした場合に損失が出る短期債を債券トレー ダーは購入している。来月の米利上げは現時点でそれほどの懸念ではな い。トレーダーはその一方で、投資適格債を上回るペースでリスクの高 いジャンク債(投機的格付け債)の処分売りに動いており、ジャンク債 の投資適格債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は過去約3年で最も 拡大した。

世界の株式市場で5兆ドル(約600兆円)を上回る時価総額が2週 間足らずで消失する事態を受けて、債券トレーダーは売買を平均を下回 る水準に抑えて市場の次の動きを身をすくめて慎重に見極めようとして いる。

DAデービッドソンのチーフ債券ストラテジスト、シャロン・スタ ーク氏は24日のコメンタリーで、「これらの経済や市場の状況は常軌を 失っている」と分析。市場が底値を固める前にリスク資産の売りが加速 する恐れがあると指摘し、「われわれは忍耐強くあることを提唱する」 と述べた。

「忍耐強さ」だろうが、「流動性の不足」だろうが、「身のすくむ 恐怖」だろうが、その呼び方はどうであれ、市場が動揺する中で債券ト レーダーが身動きのとれない状態にあるのは間違いなさそうだ。

原題:Bond Traders’ Knee-Jerk Reaction to Reeling Markets Is to Hide(抜粋)

--取材協力:Brian Smith.

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