新興市場トリプル安で打撃-ダイムラーがブラジルで人員削減

新興市場の株式・債券・為替相場がトリプル 安になったことで、企業への打撃が拡大している。

ドイツの自動車メーカー、ダイムラーは24日、ブラジルのトラック 製造部門で1500人を削減することを明らかにした。同国の商用車需要が 回復の兆しを見せていないことが背景。米フォード・モーターも今月に 入りブラジルで自動車工場とエンジン工場を一時的に閉鎖した。

企業は社債の新規発行も差し控えており、そのために投資や買収が 先送りされる可能性がある。今月11日の中国の予想外の人民元切り下げ で同国や他の新興市場国の減速懸念が高まり、世界の株式市場からは時 価総額にして5兆ドル(約590兆円)超が消失した。24日の米国株式相 場は欧州やアジアの株安の流れを引き継ぎ、S&P500種株価指数が調 整局面入りした。

コンプレッサー製造で世界最大手、スウェーデンのアトラスコプコ のハンス・オラ・マイヤー最高財務責任者(CFO)は、「調整の圧力 が増している」と指摘、今回の相場混乱に対して企業はコスト削減と効 率向上を一段と真剣に検討するだろうと述べた。

ただ、新興市場がトリプル安となったにもかかわらず、企業はこれ らの国から撤退する公算は小さいと、DNCAフィナンス(パリ)で資 金運用に携わるラジェシュ・バルマ氏は指摘。「好むと好まざるにかか わらず、新興市場では先進国市場よりも依然として大きな成長が見られ る」と述べた。

同様の見方をアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO) も示している。同CEOは米経済専門局CNBCのジム・クレーマー氏 に対し、今夏は中国事業に「力強い伸び」が見られていると説明した。

アップル株は一時13%安まで下げていたが、クックCEOのコメン トを受けて2.9%上昇に転じ、2.5%安で取引を終えた。

原題:Daimler Pares Brazil Jobs as Apple Becalms Market in Turmoil (2)(抜粋)

--取材協力:Niclas Rolander、Simeon Bennett、Elisabeth Behrmann、Chris Spillane、Leslie Patton、Tony Robinson、Jing Cao、Liezel Hill.

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