債券は反落、高値警戒感や株安で益出し懸念-40年債入札は予想範囲内

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債券相場は反落。先物が前日の夜間取引で高 値更新後に軟化した流れを引き継いで売りが先行した。株式相場の急落 に伴い、債券で益出しの売りなどが出るとの懸念も重しとなった。一 方、きょう実施の40年債入札結果は予想範囲内との見方が出ていた。

25日の長期国債先物市場で、中心限月9月物は前日比10銭安の147 円99銭で開始。その後は徐々に水準を切り下げ、午後に入ると147円82 銭と18日以来の安値を付けた。結局は15銭安の147円94銭で引けた。前 日の夜間取引では一時148円29銭と、中心限月で4カ月ぶり高値を付け た後、147円95銭に下げて引けた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「前日から株価 が下がると円債を益出しするのではないかとの警戒感がある。日銀が円 債を吸収した分、株式や商品でリスクを取っている面もあるだろう。10 年金利が0.4%台だったらラリーしたかもしれないが、今の水準から買 い進むにはファンダメンタルズ悪化の裏付けも必要だ。今のところ0.30 -0.40%レンジのイメージではないか」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債は日 本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を2ベーシスポイント (bp)上回る0.365%で開始。午後に入ると0.38%と、18日以来の水準 に上昇し、その後は0.37%で推移している。

新発20年物の153回債利回りは1bp高い1.125%で始まり、一時 は1.14%と20日以来の高水準を付け、その後は1.135%。新発30年物 の47回債利回りは1.5bp高い1.375%で開始後、1.385%まで上昇してい る。

この日の東京株式市場で日経平均株価は朝方に800円近い下げとな り、半年ぶりに1万8000円を割り込んだ。その後は300円近く反発する 場面もあったが、取引終了にかけて大きく下げ、前日比733円98銭安の 1万7806円70銭で引けた。

BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストは、 「今回の 世界的な株価の調整は、人民元の切り下げをきっかけにしているが、そ の背景には中国経済の減速が止まらないという事実があり、その世界経 済への波及が強く懸念されたものだ」と言う。

財務省がこの日の午後零時45分に発表した表面利率1.4%の40年利 付国債(8回債)の利回り競争入札の結果によると、最高落札利回り は1.535%と事前の市場予想1.54%をやや下回った。投資家需要の強弱 を示す応札倍率は2.30倍と、2011年8月以来の低水準となった。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長 は、40年債入札について、「予想の範囲内でサプライズはなかった。悪 くない結果だった」と話した。

--取材協力:船曳三郎.

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