ドル・円は119円台前半、中国株懸念根強く円が下落幅縮小

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東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ド ル=119円台前半で推移。中国株の先安懸念が根強い中、プラス圏に浮 上していた日経平均株価が大幅安で取引を終えたことから、リスク回避 に伴う円買い圧力が戻った。

25日午後3時45分現在のドル・円相場は119円18銭付近。円は朝方 に付けた118円26銭を上値に午前の取引で一時120円11銭まで水準を切り 下げたが、午後には再び118円台後半に値を戻すなど、日本株の動向に 振り回される展開となった。前日の海外市場では一時116円18銭と、1 月以来の円高値を付けていた。

IG証券の石川順一マーケットアナリストは、中国株式は序盤買い 戻される場面もあったが、再び下落幅を拡大する展開になり、日経平均 株価も連れ安になったと指摘。「株式市場が振るわない状況で、リスク 回避の円買い圧力が強まりやすい」と言う。

この日の東京株式市場では日経平均株価が一時1万8000円台を回復 し、前日終値からの上げ幅が294円まで拡大していたが、午後に急落。 結局、733円98銭安の1万7806円70銭でこの日の取引を終えた。

中国株式相場が上海総合指数が8カ月ぶりに節目の3000を割り込ん でいる。

麻生太郎財務相は25日の閣議後会見で、116円台まで円高が進んだ 為替相場について、 「急」というより「荒い」との見方を示した。甘 利明経済再生相は閣議後の会見で、円は「安全資産として買われてい る」とし、 円が安全とは日本経済がしっかりしているとの評価だと語 った。

国際協調に期待

菅義偉官房長官は閣議後会見で、株価下落などで、G7と緊密に連 携して対応するとの考えを示した。

マネースクウェア・ジャパン市場調査部の山岸永幸シニアアナリス トは、「株安に最も効果的にくさびを打ち込めるとすれば、国際協調」 だとし、協調行動の可能性を示唆するなり、実際に何か対策を打つこと になれば、株がするすると戻る可能性があるとみる。

--取材協力:大塚美佳.

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