米アトランタ連銀総裁:利上げ見通しがドル高や元安で複雑化

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米アトランタ連銀のロックハート総裁は、 約10年ぶりとなる米利上げが年内に実施されると引き続き予想している と述べつつも、ドル高と人民元安、原油安が見通しを複雑にしていると の見方を示した。

ロックハート総裁はカリフォルニア州バークリーでの講演で、「金 融政策、つまり金利が年内のある時期で正常化し始めると予想する」と 発言。特定の月には言及しなかった。さらに、「現時点ではドル高や元 切り下げ、一段の原油安といった動きが成長ペースの予想を複雑にして いる要因だ」と語った。

同総裁は9月の利上げ開始を支持するか、あるいは利上げ先送りを 望むかについては明言を避け、「年内という考えを堅持する。あと3回 会合がある」と講演後にブルームバーグの記者に語った。同総裁は8 月10日に利上げ開始の時期は「近い」との考えを示し、「私の見解では 9月の可能性は引き続き確実にある」と記者団に語っていた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月のほか、10月と12月にも 開かれる。

今年のFOMCで投票権を持つ同総裁は、イエレン連邦準備制度理 事会(FRB)議長率いるFOMCで一貫して多数派に属してきた。中 国の景気減速や長引く金融市場の混乱を背景に、投資家は9月の米利上 げの確率を引き下げている。

ロックハート総裁はまた、個人消費や投資支出、賃金が緩やかに改 善すると引き続き予想するとコメント。米経済は「多くの逆風や衝撃」 に耐えており、これらが消費者や企業の慎重な行動を招き、鈍い経済成 長につながっていると指摘した。

同総裁は「正常化が緩やかに進むと予想しており、それはかなり低 水準の金利環境が相当期間続くことを意味する」と付け加えた。

原題:Fed’s Lockhart Says Planned Rate Hike Complicated by China (2)(抜粋)