欧州債:静かな展開-株安・通貨売りで世界市場は動揺

世界的な株安と通貨売りで金融市場が荒れ模 様となった24日、欧州の債券は比較的静かな展開となった。

わずか数週間前にギリシャのユーロ圏離脱の脅威を乗り越えたばか りの欧州債は、中国発の株安によって底堅さを示した。中国が人民元を 切り下げた11日以降、イタリアとスペインの10年債利回りの上げ幅は10 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満にとどまっている。

この日の取引で、欧州の国債相場は下げ幅を縮小。欧州中央銀行( ECB)による国債購入プログラムの一環で月600億ユーロ相当の債券 を購入する計画が、債券相場の支援材料となっている。

商品相場の下落でインフレ見通しが抑えられ、金融当局が支援策を 継続する可能性が高まった。こうした状況もソブリン債の需要を支える 要因となっている。

ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏 (ヘルシンキ在勤)は「支援要因を一つだけ挙げるとすれば、当然のこ とながらそれはECBの購入計画だ」とし、「ECBの威力を知りなが らそれに立ち向かうことの利点は極めて限定的だ。状況が異なれば、全 般的なリスク回避の動きが国債相場にもっと大きな打撃を与えているだ ろう」と語った。

ロンドン時間午後4時32分現在、イタリア10年債利回りは前週末比 4bp上昇の1.9%。元切り下げの前日10日の利回りは1.83%だった。 同国債(表面利率1.5%、2025年6月償還)価格はこの日、0.33下 げ96.545。

一方、ドイツ10年債利回りは0.57%で、前週末からほぼ変わらず。 一時は6月1日以来の低水準を付けた。

原題:Traders Dumping Stocks, Currencies Leave Europe’s Bonds at Peace(抜粋)

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