中国発の世界株安、火消し役も中国だけか-日米欧は弾薬切れ

中国が2週間前に突然の人民元切り下げによ って引き起こした世界株安。これに歯止めを掛けられるのも、中国当局 だけかもしれない。他の国・地域には十分な弾薬が残っていないから だ。

中国では約25兆元(約467兆円)の銀行預金が準備資産として蓄え られている。政策金利である1年物貸出基準金利は4.85%。従って中国 人民銀行(中央銀行)には政策対応の余力が十分にある。一方、米・ 欧・日の金利はゼロに近い。

11日の人民元切り下げ以降、世界の株式市場で時価総額5兆ドル (約599兆円)余りが失われた。リスク回避の売りが加速し、24日には 商品相場が16年ぶり安値、新興市場通貨も売り込まれている。

INGバンクのチーフ国際エコノミスト、ロブ・カーネル氏(ロン ドン在勤)は、中国当局が「市場の信頼感を立て直さなければならな い」とし、「市場を失望させない措置を講じなければならないと感じて いるだろうが、そのためには持てるリソースを使い尽くすような思い切 った措置が必要だ。効果が一時的にとどまればその後はさらに脆弱(ぜ いじゃく)と見なされるだろう」と話した。

原題:World Looks to China to Calm Market Rout Its Actions Started(抜粋)

--取材協力:Xiaoqing Pi、Mark Deen、Catherine Bosley、Brian Bremner.