マレーシアやインドネシア、意図せぬ通貨安戦争-外貨目減り

マレーシアやインドネシアなど東南アジア諸 国は外貨準備が目減りしているため、自国通貨の下落を容認せざるを得 ず、意図しなくてもいわゆる通貨安戦争の状態となるリスクが増してい る。

マレーシアの外貨準備は今年19%減少し945億ドル(約11兆4300億 円)となり、通貨リンギットの下落に歯止めを掛ける余力には限界があ る。インドネシアの外貨準備も7月末までの5カ月に6.9%減少した。 リンギットは年初来17%、インドネシア・ルピアは12%下落している。

東南アジア諸国の輸出品である商品相場下落に加え、中国の人民元 切り下げ、米利上げ見通しが重なり、東南アジア通貨は軒並み下落。中 国の切り下げにはベトナムも通貨ドンの切り下げで対応。クレディ・ス イス・グループによると、タイも自国通貨安を望んでいる。

ラボバンク・グループの金融市場調査責任者、マイケル・エバリー 氏は「ますます心配な通貨安戦争にさらに深くのめり込みつつある。意 図的な政策の場合もあるが、通貨安戦争を目指しているわけでなく国内 ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)による場合もある」と話し た。

原題:Dwindling Reserves Force Southeast Asia to Escalate Currency War(抜粋)

--取材協力:Yumi Teso、Nguyen Dieu Tu Uyen.