レアアース、もはやそれほど希少ではない-中国の輸出急増で

中国のおかげでレアアース(希土 類)はもはや、さほど希少ではなくなっている。

中国政府のデータによれば、同国のレアアース輸出は7月に前年同 月比で倍増し約4年ぶりの高水準に達した。中国が15年間続いた輸出規 制を廃止し、4月には鉱石輸出への課税を撤廃したことを受け輸出が増 加した。

17元素から成るレアアースはスマートフォンや電気自動車、巡航ミ サイルなどに利用される。中国は世界の生産の80%余りを占める。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州)のアナリスト、 ケビン・スターク氏は「この傾向はしばらくの間、続いている。輸出割 当の廃止によるものだ。中国での需要が後退すればレアアースは輸出さ れるだろう。これらの要素が全て関連している」と指摘する。

スターク氏によると、他の商品の価格が下落し一段安が予想される 中、レアアース価格も下げている。中国は世界最大の原材料消費国で、 同国の経済成長率は25年ぶりの低水準になると予想されている。

価格下落の影響による犠牲者が既に出ている。レアアース生産会社 の米モリコープは手元現金が底を突き、6月に連邦破産法11条に基づく 会社更生手続きの適用を申請した。