ドル強気派に打撃、インフレ鈍化で9月の米利上げ観測後退

為替トレーダーは、インフレの下降圧力が一 時的現象だという米金融当局の見解を信じていない。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は21日時点で前週末比0.7%安と、週間ベースで2週連続の値 下がりとなった。

7月の米消費者物価指数(CPI)は前月比0.1%上昇と、3カ月 ぶりの低い伸びにとどまった。原油相場は2009年の水準に下落してお り、中国が人民元を切り下げる中で、インフレが加速する見込みは薄 く、来月にも政策金利をゼロ近くから引き上げたい米連邦準備制度の計 画が脅かされている。

シリコンバレー・バンク(カリフォルニア州サンタクララ)のシニ ア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「ドル強気派でG10通貨に悲観的 な投資家にとって、利上げの見通しが突然排除された」と述べた。

21日のドルの対ユーロ相場は前週末比約2.4%安の1ユーロ =1.1386ドルと、週間ベースで5月以来の大幅下落。対円では1ドル =122円04銭と、昨年12月以来の大きな下げとなった。

トラン氏は今週発表される別の消費者物価指標がさらに重要になる と指摘する。ブルームバーグ調査の予想中央値では、28日発表の7月の 米個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比0.3%上昇が見込まれ ている。

06年以来となる利上げを目指す米国の政策担当者は、2%前後のイ ンフレ率を目標としている。

原題:Missing Inflation Grips Dollar Bulls With Fed D-Day a Month Away(抜粋)

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