米国株:急落、S&P500種は調整局面入り-激しい値動き

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24日の米国株は急落。世界的にも株価は大き く下落する中、ボラティリティーが極めて高い取引となり、S&P500 種株価指数は2011年以来で初めて調整局面に入った。

寄り付きで急落した後、大きく戻すなど、この日の株価は激しく変 動した。ナスダック100指数は9.8%安まで下げたものの、取引中盤まで にはその下げをほぼ埋めるほど回復した。ダウ工業株30種平均は取引開 始後数分で1000ドル下げた。S&P500種は5.3%安となった後に下げ幅 を縮小したが、午後に入り再び売り圧力が高まった。

S&P500種は前週末比3.9%下げて1893.21。5月に記録した過去 最高値からは11%の値下がり。ダウ平均は588.40ドル(3.6%)安 い15871.35ドルだった。ナスダック総合指数は3.8%下げて、昨年10 月27日以来の低水準となった。

ロバート・W・ベアード(ミルウォーキー)のチーフ投資ストラテ ジスト、ブルース・ビトルズ氏は「中国の投資家が同国中銀への信頼感 を失い、市場にとっては警戒すべき難しい状況となった」と述べ、「結 局のところ中国が深刻な景気減速に陥るのかどうかに左右される。それ が現実に起きた場合、米国にも余波が来るだろう」と続けた。

米証券取引所全体の出来高は約140億株と、約4年ぶりの高水準だ った。

高いボラティリティー

シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は45%上昇して40.74。一時は90%上昇し、2009年1月以来の 水準まで上げた。

この日のダウ平均の変動幅は1089.42ドルと、過去最大。S&P500 種とダウ平均のここ2営業日間の下げは2008年12月以来で最大だった。

S&P500種の株価収益率(PER)は16.76倍と、昨年10月以来の 低水準。2014年1月以来の割安水準となる16.50倍を少し上回る水準で 底入れした。割高感が薄れたために一部投資家の買いが戻り、株価は寄 り付き後の急落から下げ幅を縮小した。

月間ベースでは同株価指数は8月としては17年ぶりの大幅安となっ ている。先週末は2011年以来で最大の落ち込みだった。

9月16-17日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決 定される確率は25%未満となっている。中国が人民元を切り下げる前の 確率は約48%だった。低迷する株式市場を背景に世界経済は米利上げに 十分対応できるとの信頼感が揺らいでいる。

S&P500種株価指数の産業別10指数はいずれも下落。素材株やエ ネルギー株が特に売られた。シティグループやJPモルガン・チェース も安い。

この日値上がりした銘柄はS&P500種の中では6銘柄だけだっ た。天然ガス供給のAGLリソーシズは米3位の公益企業サザンへの80 億ドルでの身売り合意が好感されて28%急伸した。

原題:S&P 500 Index Falls Into Correction Amid Global Equities Rout(抜粋)

--取材協力:Adam Haigh、Inyoung Hwang.

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