日本株は暴落、世界景気懸念-TOPIXは2年ぶり下落率

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24日の東京株式相場は暴落。5営業日続落 し、TOPIXは約2年3カ月ぶりの下落率を記録した。世界経済の先 行きに対する懸念が強いなか、中国株も連日の大幅安となり、午後に下 げが加速した。銀行などの金融株や不動産株の下げが目立ち、東証1 部33業種は全て下落。値下がり銘柄数は全体の99%を超え全面安となっ た。

TOPIXの終値は前週末比92.14ポイント(5.9%)安 の1480.87、日経平均株価は同895円15銭(4.6%)安の1万8540円68 銭。TOPIXの下落率は2013年5月23日以来、日経平均は同6月13日 以来の大きさ。

DIAMアセットマネジメントの武内邦信エグゼクティブポートフ ォリオマネジャーは「今一番懸念されているのが中国景気で、それに伴 って東南アジアの経済が減速する懸念がある」と指摘する。今後は中国 国内の「権力闘争が決着し、抜本的な経済対策がとれるとみているが、 足元では何が起きるかわからない」と述べた。

きょうの日本株は、中国を中心とした世界景気に対する不安や前週 末の欧米市場急落の流れを受けてほぼ全面安で開始。その後も中国株の 大幅安や為替市場の円高ドル安進行を受けて下値を切り下げる展開とな った。21日の米S&P500種株価指数は3.2%安と約4年ぶりの大幅安、 独DAX指数は3%安だった。

24日の中国・上海総合指数は一時9%安となり7月の安値を下回っ た。東洋証券投資情報部の檜和田浩昭シニアストラテジストは「ヘッジ ファンドは中国製造業購買担当者指数(PMI)の落ち込みを売り仕掛 けのポイントにしている」と述べ、21日に発表された中国統計の悪さを まだ引きずっているとみていた。

外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=120円73銭まで円高ドル 安に振れ、輸送用機器や電気機器など輸出関連株を押し下げる要因とな った。前週末の日本株終値時点は122円95銭だった。21日のニューヨー ク原油先物は2.1%安の1バレル=40.45ドルで終了。きょうの時間外取 引ではさらに下落している。

売買代金は4兆円台乗せる

株価の予想変動率の指標で投資家の不安心理を示す米シカゴ・オプ ション取引所のボラティリティ指数(VIX)は21日に46%上昇し て28.03となった。米株に続き、きょうの日経平均ボラティリティー・ インデックス(VI)は48%上昇して35.66と13年7月1日以来の高水 準になった。

クレディ・スイス証券の株式営業本部長、バジリアス・ダン氏は 「これまで売っていなかった欧米の年金などロングオンリーの投資家が 売りに参加している」ことを挙げたうえで、「グローバルにリスクオフ になっているため、しばらく資金は入ってこないのではないか」とみて いる。

東証1部33業種の下落率上位には、銀行や不動産、鉄鋼、保険、空 運、その他金融、その他製品、陸運、輸送用機器などが並んだ。東証1 部の売買代金は4兆1076億円と3月13日以来の高水準、売買高は39 億4933万株。上昇銘柄数は8、下落1880。

売買代金上位では、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほ フィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループの3メガバ ンクの下げが8%を超えた。トヨタ自動車や東京電力、ソニー、任天 堂、三井不動産、村田製作所、富士重工業の下げも目立った。半面、み ずほ証券が投資判断を引き上げたアイフルは小幅高。

--取材協力:佐野七緒.