債券先物は反発、世界株安受け買い優勢-利回り曲線は一時平たん化

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債券先物相場は反発。中国株の急落などを背 景にした世界景気の先行き不透明感から、買いが優勢となった。現物市 場では超長期債に買い圧力がかかり、利回り曲線がやや平たん化に進む 場面があった。

24日の長期国債先物市場で中心限月の9月物は前週末比3銭高の 148円09銭で取引を開始。一時は147円97銭まで水準を切り下げたが、午 後に入って株が一段安の展開になると、4月以来の高値となる148円15 銭まで上昇。結局は148円09銭で引けた。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は、「リスクオフの動きで超長期債を買ってくるところ。海外勢中心 に利回り曲線をフラット化に持って行っているようだ」と指摘した。あ すの40年債入札については、「買っておいた方がいいと思う。一部の生 保がデュレーション(年限)調整で淡々と買うのではないか」と言う。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは0.355%と、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値

0.35%を0.5ベーシスポイント(bp)上回って取引を開始。午後は0.35 %に水準を切り下げた。新発20年物153回債利回りは一時1.11%、新 発30年物47回債利回りは1.355%と、それぞれの前週末の参照値を下回 り

、利回り曲線が平たん化に傾く場面があった。

この日は上海総合指数が一時前週末比9%下落するなど、アジア株 が全面安の展開となった。東京株式相場では、日経平均株価が一時2月 以来の安値を付け、結局、4.6%安の1万8540円68銭で取引を終えた。

バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、中国の株安 が進む中、「日本国債が大きく売られるようなことはない。債券にポジ ティブな環境は当分続く」と指摘。一方、「日本銀行の追加緩和期待が 盛り上がっていない中で、高値警戒感もある」と言い、「益出しの売り が出やすい」面があると話した。

--取材協力:船曳三郎、池田祐美.

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