頼みの米国株も揺らぐ-低ボラティリティ終えんか

4年にわたって比較的落ち着いていた米国株 にかつてのようなボラティリティ(変動性)が戻る兆しが表れつつあ る。世界市場にとって都合の悪い時期と重なっている。

ギリシャ危機や中国の景気鈍化などにもかかわらず堅調を維持して きた米国株も、ついに圧力に屈し始めている。米S&P500種株価指数 は今週5.8%下落。5月に付けた最高値からの下げ率は7.5%となった。 それまではボラティリティの低い状態が8カ月間続き、米国株式市場で はほとんど前例のないことだった。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのマルチ資産戦略部門責任 者、ポール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「世界の他の地域が これほどまでに混乱する中、米国だけが隔離され続けることはあり得な い。米国株が持ちこたえられないことは当然だ」と述べた。

米国株の下げは世界の他の市場と比べれば小さいものの、米国を混 乱時の頼みの綱と見なしていた投資家の信頼は揺らいでいる。

ギリシャ債務問題をめぐり欧州株が下げ局面にあった5月21日、 S&P500種は過去最高値を付けた。中国による8月11日の人民元切り 下げで新興国株が軒並み下落した週にも、S&P500種は0.7%上昇して いた。

しかしそれは過去のことだ。今や売り圧力は米国株式市場にも波 及。小型株やバイオ関連株が調整局面に入り、半導体株は弱気相場入り した。

原題:Reason Returns to U.S. Stocks at Awkward Time for Global Markets(抜粋)

--取材協力:Ye Xie、Elena Popina、Daniel Kruger、Joseph Ciolli.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE