米国株強気派に試練、S&P500が過去7カ月の取引レンジ割れ

米株式相場は20日に1年半ぶりの 大幅安となり、強気派に昨年10月以来最大の試練をもたらしている。 S&P500種株価指数が取引レンジの下限を割り込んだからだ。

S&P500種は20日に前日比2.1%下落し2035.73と、過去7カ月間 の取引レンジの下限とされてきた3月に付けた水準を下回り、時価総額 は5000億ドル(約62兆円)余り減少した。バイオテクノロジー関連株は 7月の高値から12%下落し、調整局面に突入。半導体株は弱気相場入り した。

1950年代以降で2番目に長い強気相場は2年連続の株高の後、今年 に入って急ブレーキがかかっているだけに、チャート上のラインがトレ ーダーに異例の影響を与えている。20日の相場下落は中国や米金融政策 をめぐる懸念も要因となり、S&P500種は200日移動平均線を2%余り 下回る水準に沈んだ。

MKMホールディングスのチーフ市場テクニシャン、ジョナサン・ クリンスキー氏は「3月の安値を割り込んだことは間違いなく重要だ」 と述べ、「相場はいずれ調整しなければならなかった。それには大型株 が売られる必要があったが、ついにそうした状況が見えつつある」と指 摘した。

S&P500種指数への影響力の大きさから「ファブ・ファイブ」と 呼ばれる銘柄では、ネットフリックスが7.8%の大幅安となった。この ほか、フェイスブックやアマゾン・ドット・コム、グーグル、アップル の下落が響きナスダック100指数は20日に2.8%値下がりした。

S&P500種は20日より前の18営業日で3回、200日移動平均線を日 中に割り込んだが、同日中にテクニカル分析で重要な節目とされるこの 水準を回復していた。20日は同様の動きが見られなかったものの、ジェ ームズ・インベストメント・リサーチのトム・マンガン氏らマネーマネ ジャーは相場は回復すると話す。

マンガン氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)の1週間前ぐら いまではプレーできるゲームだ。200日移動平均線は持ちこたえたいと 考えられる水準だ。どれだけ積極的に買うべきかを考える上で、この取 引レンジは注目される」と指摘した。

原題:Bulls Against Wall in S&P 500 as Seven-Month Trading Range Caves (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE