世界の資源会社の時価総額、約1年で253兆円吹き飛ぶ-商品安

資源会社が過去約1年間に失った 時価総額はインドの経済規模にほぼ匹敵する。

ブルームバーグが集計したデータによれば、原材料価格の下落によ り昨年半ば以降、鉱山会社と石油会社の時価総額のうち2兆500億ドル (約253兆円)が失われた。インドの国内総生産(GDP)は2兆700億 ドル。

長年にわたる過剰投資で供給超過が膨らむ一方、世界最大の資源消 費国である中国の経済成長が鈍化しつつあることを受け、商品価格は下 落。22品目で構成するブルームバーグ商品指数は今年に入ってニッケル や粗糖、原油を中心に下げ、今月19日には2002年以来の低水準を付け た。

オスロを拠点とするエネルギーコンサルタント会社、ライスタッ ド・エナジーによれば、石油会社は配当を維持する一方、設備投資を今 年に入って総額1800億ドル削減。長引く商品価格下落により収入が落ち 込んでおり、同業界が配当削減を回避するのは一段と困難になる可能性 がある。

ナショナル・セキュリティーズ(ニューヨーク)の市場担当チーフ ストラテジストとして約30億ドル相当の資産運用を手掛けるドナルド・ セルキン氏は、「問題は配当支払い能力だ。バリュエーションに関して 言えば、それが問題だ」と指摘した。

米ドル相場の上昇も打撃となっている。カナダやロシアなどの資源 国の通貨が下落し生産コストが低下。ロシアの原油供給は今年、ソ連崩 壊後の高水準に達し世界の供給過剰が拡大している。

原題:Commodities Rout Erases $2 Trillion From Stock Values

--取材協力:Luzi Ann Javier、Dan Murtaugh.