NY外為:ドル下落、世界市場の波乱で米利上げ見通し不透明

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21日のニューヨーク外国為替市場ではドルが 下落。米利上げの時期がいつになるのか不透明感が漂う中、トレーダー らは現実を見つめ直している。

ユーロや円など低金利国の通貨は対ドルで上昇した。9月の米利上 げ観測は後退している。週間ベースのドルは6月以来で最大の値下が り。米連邦準備制度理事会(FRB)が19日公表した連邦公開市場委員 会(FOMC、7月28-29日開催)の議事録で、当局者は利上げに必要 な条件が満たされてないと考えていることが示唆された。

みずほ銀行のストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨ ーク在勤)は「ドルには引き続きFOMC議事録が影響している」と述 べ、「円とユーロは金利差により敏感に反応する。そして米国の金利は 低下しつつある」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.4%下げ て1199.83。ユーロは対ドルで2カ月ぶり高値の1ユーロ=1.1386ド ル。前日比で1.3%、週間では2.5%それぞれ上昇した。円は1.1%上昇 して1ドル=122円04銭。週間ベースでは1.8%上げた。

原油価格が下落し、新興市場が低迷しているため、キャリートレー ドの解消から低金利通貨が下支えられてる。

シュローダーズのエコノミスト、アザド・ザンガナ氏は「欧州の低 金利を背景にユーロがキャリートレードの資金調達通貨となってきた」 と指摘。「新興市場通貨が売られ、投資家はキャリートレードを解消 し、ユーロのショートポジションの手じまいを迫られている」と続け た。

利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%に なるとの仮定に基づけば、市場に反映されている9月会合での利上げ確 率は34%と、19日の約50%から低下した。

原題:Dollar Falls as Investors Confront Fed Reality Amid Global Rout(抜粋)

--取材協力:Lucy Meakin.

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