イタリア国債が続落、中国とギリシャ懸念でリスク意欲が後退

21日の欧州債市場ではイタリア国債が続落。 中国の製造業活動を測る8月の民間指標が約6年半ぶりの低水準となっ たことで、高リスク資産の需要が後退した。

イタリア10年債の同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は約5週間ぶりの水準に拡大。ギリシャのチプラス首相は20 日、解散総選挙をにらんで辞意を表明した。アジア株安と商品相場の下 落に伴って安全資産を求める動きが強まり、ドイツ10年債利回りは6月 以来の低水準に下がった。

ラボバンク・インターナショナルのシニア市場エコノミスト、エル ウィン・デフロート氏(ユトレヒト在勤)は「欧州経済への影響波及に 関する懸念がいろいろある」とし、「中国や新興市場で起きている状況 からギリシャに不透明感が戻ったことまでを背景に、周辺国債のドイツ 債に対するスプレッドが拡大した」と付け加えた。

ロンドン時間午後4時48分現在、イタリア10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.86%。同国債(表 面利率1.5%、2025年6月償還)価格は0.33下げ96.875。

欧州債の指標であるドイツ10年債に対するスプレッドは130bpに 拡大し、先月14日以来の大きさとなった。独10年債利回りは前日比2b p低下の0.56%。これは6月2日以来の低水準。

ギリシャ債は4日連続で値下がりし、10年物利回りが22bp上昇 の9.77%。2年債利回りは59bp上げ13.37%。

原題:Italy’s Bonds Slide for Second Day on China Turmoil, Greek Vote(抜粋)