米国株:大幅安、ダウ平均調整局面入り-世界株安の流れ

更新日時

21日の米国株市場では主要株価指数が大きく 下落。世界的な株売りの動きを引き継ぐ形で多くの個別銘柄や業種に売 りが出た。週ベースでは4年ぶり大幅安となった。

既に弱気相場入りしたエネルギー株に加え、半導体株も直近の高値 から20%超の下げとなり弱気相場入りした。個別銘柄ではアップルも弱 気相場入り。またダウ工業株30種平均は最高値からの下落率が10%とな り、調整局面入りした。このほかバイオテクノロジーや小型株、メディ ア、運輸、資源株も調整局面入りとなった。

S&P500種株価指数はこの日3.2%安。週間では5.8%安となっ た。1日の下落率、また週間の下落率でも、約4年で最大。S&P500 種は今年の大半において同指数を支えてきた取引レンジの下限を割り込 み、5月に付けた最高値から7.5%の下落となった。

クインティアム・アドバイザーズの最高経営責任者(CEO)兼ポ ートフォリオマネジャーのジョージ・ハッシュバーガー氏は「今年は大 半において楽観する向きが多かったが、ここ48時間は悲観的な見方に変 わっている」とし、「押し目買いを入れるというよりも、昨年10月のよ うな状況だ」と続けた。

S&P500種株価指数は前日比3.2%安の1970.89と、昨年10月以来 の安値。2月以降初めて2000を割り込んだ。ダウ工業株30種平均 は530.94ドル(3.1%)下げて16459.75ドル。ナスダック100指数 は4.3%安。

小型株で構成するラッセル2000指数は1.3%下落した。

ボラティリティ

シカゴ・オプション取引所 (CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は週間ベースで過去最大の上げとなった。

米国株はこの日、世界的な株安の流れを引き継ぐ形となった。スト ックス欧州600指数は3.3%安。4月以降の下落率は約13%に達した。 MSCIオールカントリー世界指数は2.7%下げて10月以来の安値。

中国がこの日発表した8月の財新製造業購買担当者指数(PMI) は、世界的な金融危機以来の低水準となった。これを受け、高リスク資 産の売りが加速した。中国による先週の人民元切り下げを受け、世界経 済をめぐる懸念は既に強まっていた。

BGCパートナーズの市場ストラテジスト、マイケル・イングラム 氏は「中国人民元や米政策金利について一段の明確さが得られるまで、 大きく上げることはないだろう。今のところどちらも明確ではない」と 分析。「それらが明確になったとしても、成長に対する疑問符は根強く 残る。投資家はおびえ、混乱している。新興市場株の投資家であれば、 恐らく自殺したくなるような気分だろう」と述べた。

VIXはこの日46%上昇し28.03。週間では118%上昇と、過去最大 の上げ。

S&P500種の業種別10指数は全て下落。情報技術株やエネルギー 株などの下げが目立った。

原題:The Dow Correction And Everything Else That Went Wrong in Stocks(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.