アジア・太平洋株式サマリー:香港、中国株下落-印、台湾も軟調

アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下 の通り。

【香港株式市況】

21日の香港株は下落し、弱気相場入りとなった。世界的な株安が進 行する中で、中国の製造業活動を測る8月の民間指標が金融危機以降で 最も低くなったことで世界経済の先行きをめぐる懸念が広がった。

ハンセン指数は前日比1.5%安の22409.62で終了。4月28日に付け たピークからの下落率が21%に達した。同指数は終値ベースで昨年5月 以来の安値。

中国本土企業から成るハンセン中国企業株(H株)指数は前日比 2%下落。ハンセン不動産指数は13営業日続落と過去最長の下落局面と なり、香港不動産市場の割高感をめぐる懸念が強まっている。

長江実業地産(1113 HK)が3.6%安、テンセント・ホールディング ス(騰訊、700 HK)は3.4%下落、中国建設銀行(939 HK)が2.2%安と 下げの中心となった。レノボ・グループ(聯想集団、992 HK)やクンル ン・エナジー(昆侖能源、135 HK)、香港取引所(388 HK)も売られ た。

【中国株式市況】

21日の中国株式相場は下落。上海総合指数は4兆ドル(約491兆 円)相当の時価総額が吹き飛んだ先月の下げで付けた直近安値まで1ポ イント以内まで迫り、政府の株価対策を試す展開となった。

上海総合指数は前日比4.3%安の3507.74で引けた。取引終了前の5 分間で3500台を何とか維持した。この日発表された中国製造業の民間指 標が世界金融危機以降で最も低くなり、投資家は政府が相場支援に乗り 出すまでどの程度の下げが必要かを見極めようとしている。

凱基証券の陳浩アナリスト(上海在勤)は「長期的には政府介入で 調整局面を変えられないだろう」と指摘。「バリュエーション(株価評 価)バブルが完全に解消されるまで株式相場が上昇トレンドを描くこと はないだろう」とコメントした。

CSI300指数は前日比4.6%安で終了。テクノロジーと消費者関連 の銘柄が下げの中心だった。上海網宿科技(300017 CH)は9.1%下落。

【インド株式市況】

21日のインド株式相場は下落。指標のS&P・BSEセンセックス は週間ベースでここ2カ月で最もきつい値下がりとなった。新興市場の 資産が売りを浴びる中、海外勢はインド株保有を縮小している。

インド最大の産銅会社ベダンタは2009年3月以来の安値まで売り込 まれた。世界最大の製油所を所有するリライアンス・インダストリーズ と国内最大のエンジニアリング企業、ラーセン・アンド・トゥブロはと もに2カ月ぶり安値を付けた。携帯電話サービスのブハルティ・エアテ ルは5カ月ぶりの低水準となった。

センセックスは前日比0.9%安の27366.07で取引を終了。一時 は1.7%下げた。週間ベースの下落率は2.5%に達した。海外勢による8 月のインド株売買動向は2億6000万ドルの売り越しとなってる。

MSCI新興市場株指数は今週5.5%下落。米利上げ観測に加え、 中国の人民元切り下げで通貨戦争の懸念が強まったためだ。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比1.4%安の5214.60。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比2%安の1876.07。

【台湾株式市況】

21日の台湾株式相場は下落。加権指数が弱気相場入りした。中国の 景気減速と通貨切り下げで、台湾製テクノロジー製品の需要が抑えられ るとの懸念が広がった。

加権指数は前日比3%安の7786.92で終了。2013年6月以来の安値 となった。同指数は4月27日に付けた15年ぶり高値から20%余り下げ、 弱気相場入りした。構成銘柄で最もウエートの高い台湾積体電路製造 (TSMC)は4%安。

【インドネシア株式市況】

21日のインドネシア株式相場は下落。ジャカルタ総合指数は弱気相 場入りした。景気減速と米利上げ観測で、資本流出が加速している。

ジャカルタ総合指数は前日比2.4%安の4335.95と、昨年1月27日以 来の安値で引けた。前週末比では5.4%下げた。今年4月7日に付けた 過去最高値からの下落率は20%余りとなった。

通貨ルピアも引き続き下落し、1998年以来の安値となった。10年物 のインドネシア国債利回りは1年半ぶりの高水準に上昇した。

海外投資家はインドネシア株式市場から20日に1億8540万ドル (約228億円)の資金を引き揚げた。1営業日としては昨年12月24日以 来最大の流出となった。

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