【日本株週間展望】下値固め、中国政策期待や国内業績評価

8月第4週(24-28日)の日本株は下値を固 める展開となりそうだ。世界景気や米国の金融政策に対する不透明感か ら上値は重いものの、中国経済の減速に対する警戒は政策期待からいっ たん峠を越えると予想される。海外環境が落ち着けば、日本の良好な企 業業績に対する評価から見直し買いが入る可能性がある。

第3週の日経平均株価は週間で5.3%安の1万9435円83銭と、2週 連続で下落。週間ベースの下落率は2014年4月2週(7.3%)以来とな り、日経平均は3カ月半ぶりの安値水準となった。8月の中国製造業購 買担当者指数(PMI)速報値が市場予想を下回るなど海外景気への懸 念が払しょくできず、世界的にリスク資産を回避する動きが強まったこ とが響いた。

もっとも、中国では景気や株価への懸念が強まるとともに、相場支 援など対策への期待感も高まりやすい。三菱UFJモルガン・スタンレ ー証券では、中国は昨年まで雇用が良好だったため経済成長率が低下し ていても景気対策は取られなかったが、現在は都市部の有効求人倍率が 低下しているため、必要な場合は財政・金融面から対応策をとるだろう と予想。投資家の見方が悲観に振れ過ぎているだけに、足元では反動も 出やすいとみられる。

大和証券は4-6月期業績は好決算で今後アナリストの上方修正が 続くとみられると指摘。業績面では株価の下支え要因になりそうだ。第 4週は米国で25日に7月の新築住宅販売、26日に耐久財受注、27日に4 -6月期国内総生産(GDP)改定値などが予定されているが、利上げ 時期をめぐって様子見ムードは強そうだ。

≪市場関係者の見方≫

DIAMアセットマネジメントの坪田好人上席ポートフォリオマネジャ ー 中国景気の減速への懸念はあるが、当局はさまざまな手段で対策を とってくるとみられる。3週が一番リスクオフになった状態で、4週以 降は少しずつ落ち着いてくるだろう。上値を抜けるには、米金利が引き 上げられ、その反応を確認すること、また国内経済の成長を示す指標を みる必要がある。ただ、年央から年後半にかけては強含んでくると期待 していて、グローバルに見ても日本株は相対的に期待値が残っている。

セゾン投信の瀬下哲雄ポートフォリオマネジャー 中国景気への懸念が あり、人民元の切り下げをしなくてはいけないほど景気が追い込まれて いるいうことがマインドを冷やしている。さらに、どのような対策を出 してくるのか分からず、不安が残る。国内景気も、個人消費が立ち直っ てこないので、悲観的な見方に変えざるを得ない。足元の企業業績は良 いが、景気に怪しさがあり、動きにくい状況だ。リスク寄りのシナリオ で備えている方がいいという見方になる。

SMBC日興証券の太田千尋投資情報部長 4-6月期の実質国内総生 産(GDP)がマイナスで輸出が悪く、国内景気がいま一つという点を 払しょくする決め手に欠けている。米国では利上げ時期が絞り切れてお らず、過去を見ても利上げ前後は米国株はもたついている。日本にも波 及してしまう。一方、内需銘柄では良い循環物色が出ている。企業業績 は順調で、為替の円安は続く見通し。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE