米銀債、債券市場の数少ない明るい材料-リターンは社債上回る

シティグループやゴールドマン・サックス・ グループなどウォール街の銀行各行の債券を買った投資家にとって、退 屈であることが利益につながっている。米銀債のリターンは他の全ての 社債のリターンを上回っている。

規制の強化や7年余り政策金利がゼロ近辺に据え置かれていること を受け、金融機関が配当支払いや自社株買い、買収など株主に恩恵を与 える活動に従事する能力が損なわれている。しかし、このおかげで米銀 債は債券市場で数少ない明るい材料の一つとなっている。

米銀債の年初来のリターンはプラス約1.3%と、米社債市場全体の リターンの10倍余りとなっている。米銀の株式の同時期のリターンはマ イナス1.1%。

フェデレーテッド・インベスターズのシニア投資アナリスト、ジェ ローム・コナー氏は、米銀債について「公益銘柄」のようだと指摘し た。

金融危機後に導入された規制によって、銀行はバランスシート強化 や自社株買い計画の抑制を余儀なくされた。ブルームバーグ集計のデー タによると、米銀大手6行の昨年末のレバレッジ比率は10.8倍と、2007 年から約50%低下した。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチ米銀債指数のリタ ーンは、投資適格債のプラス0.08%、ジャンク債のプラス0.18%を上回 った。

原題:Banks’ Shackled Balance Sheets Make Them Bond Market’s Darlings(抜粋)

--取材協力:Michael J. Moore.