動かないFRB、「世界の中央銀行」の座から転落か

米連邦準備制度理事会(FRB)が債券市場 を動かす力を失ったらどうなるか。投資家はその答えを見いだしつつあ る。

社債売りが膨らみ、投資家は米長期国債の安全性を求めている。景 気動向が悪化した場合には最善の対応だ。デフォルト(債務不履行)が 増え、原油価格は下落。そして投資家はクレジット関連の損失リスクを 回避するための最良の策を探っている。

FRBがほとんど何もしない中で、こうしたこと全てが起きてい る。成長鈍化に直面し、中国が金融を通じた刺激策の新たな局面を先導 しており、どの国もこうした対策で競い合うようになっている。

FTNファイナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏 (テネシー州メンフィス在勤)は20日のリポートで、「FRBがトレー ディーングのテーマをけん引することを金融市場は切望している。だが 『世界の中央銀行』はこの夏、その座から転落してしまった」と記し た。

米政策金利は依然としてゼロ付近だ。たとえ年内に利上げしたとし ても、引き上げ幅はごくわずかだろう。つまり大恐慌以後で最悪となっ た金融危機から6年余り経ても米国の金融環境はまだ非常に緩和的だと いうことだ。リチャード・ゴードン氏らウェルズ・ファーゴのアナリス トは18日、「FRBは行動の準備をしたものの待機が長過ぎ、中国が最 初に動いた」とコメントした。

原題:Credit Traders Gird for the Worst as Fed Loses Its Grip on Debt(抜粋)

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