豪シェール層開発、大手撤退でリスク恐れぬ米掘削業者ら参入

大手石油会社が足を運ばないような場所の開 発を手掛け、米シェール革命の先駆者となった掘削業者オーブリー・マ クレンドン氏が、再び動き出した。今回向かったのはオーストラリア だ。

オッペンハイマー(ニューヨーク)のアナリスト、ファデル・ガイ ト氏によれば、世界の原油価格が下落し投資家が不足する中、マクレン ドン氏やプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資家のジョン・ レイモンド氏は、米シェブロンやノルウェーのスタトイルといった石油 大手が豪州のシェール層開発から撤退したのを好機と捉えている。米エ ネルギー情報局(EIA)によると、豪州はシェールオイルの埋蔵量で 世界6位、シェールガスでは7位。

ガイト氏は電話インタビューで「大手は去り、マクレンドン氏のよ うな人々にチャンスが到来した」と指摘。「大手石油会社の撤退で生じ た空白にこれらの人々が流れに逆らって参入しようとしている。それが 彼らのやり方だ」と語る。

豪アーマー・エナジーが20日発表した資料によると、マクレンドン 氏率いる米アメリカン・エナジー・パートナーズは、アーマーが豪州で 保有する米ニューヨーク州の半分に相当する面積の掘削権を1億ドル (約120億円)で買収する交渉を行っている。先週には、レイモンド氏 率いる米エナジー・アンド・ミネラルズ・グループが、豪パンゲア・リ ソーシズが豪州で保有するシェール層に投資することで合意したことが 開示された。

マクレンドン氏は1989年、5万ドルを元手に従業員10人のチェサピ ーク・エナジーを共同創業。同社は土地買収と掘削を進め、一時は米最 大の天然ガス生産会社となった。同氏は投資家の反発を受け、2013年に チェサピークを去った。

原題:Big Oil’s Flight Draws U.S. Risk Takers to Australian Shale(抜粋)

--取材協力:James Paton.