ドラギ総裁、夏休み明けに課題山積-物価目標達成困難か

これでは欧州中央銀行(ECB)当局者は暑 い夏の日にうたた寝を楽しむこともできない。

ギリシャの第3次金融支援をめぐる交渉がまとまった後も、ユーロ 圏の景気浮揚に向けたECBの計画を揺さぶりかねない展開が続いてお り、ECB当局者は夏休み気分に浸りにくくなっている。今後、ECB は中国の人民元切り下げや1バレル=約40ドルに低迷する原油相場、新 興国市場で投資家が痛手を受けている世界に対応しなければならない。

ECBは来月3日にフランクフルトで定例政策委員会を開く。同委 員会の日程は、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザス シティー連銀主催の年次シンポジウムと、トルコの首都アンカラでの20 カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議とに挟まれている。米金 融当局が9月にも利上げに踏み切ることを検討する一方で、ECBのド ラギ総裁らは非常に異なる政策対応を議論する可能性もある。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのロンドン在勤エ コノミスト、ルーベン・セグラカユエラ氏は、「来年夏より後の量的緩 和プログラム延長や拡大に関する議論の前倒し圧力は大幅に強まってき ている」と分析。「中国や新興国市場、商品安からのデフレ圧力で ECBはインフレ目標を達成するのが一段と難しくなっている」とコメ ントした。

原題:Draghi’s Post-Holiday Inbox Stuffed With Trouble for Policy Path(抜粋)

--取材協力:Boris Groendahl.

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